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ISBN 10 : 4560071748
Content Description
「とても鋭い知性の持ち主だが、ほとんど記憶のない女がいた」わずか数行の超短篇から私小説・旅行記まで、「アメリカ小説界の静かな巨人」による知的で奇妙な51の傑作短篇集。
わずか数行の箴言・禅問答のような超短編から、寓話的なもの、詩やエッセイに近いもの、日記風の断章、さらに私小説、旅行記にいたるまで、多彩で驚きに満ちた〈異形の物語〉全51編。「アメリカ小説界の静かな巨人」によるひねくれた独特のユーモアは、一度読んだらクセになる。
十三人めの女/ほとんど記憶のない女/フーコーとエンピツ/大学教師/肉と夫/地方に住む妻1/私たちの優しさ/サン・マルタン/認める/認めない/ロイストン卿の旅/この状態/出ていけ/ノックリー氏/たいていの場合彼が正しい/自分の気分/グレン・グールド/裏のアパート/混乱の実例/オートバイ忍耐レース 他全51編
異形の物語
「とても鋭い知性の持ち主だが、ほとんど記憶のない女がいた」
わずか数行の箴言・禅問答のような超短編から、寓話的なもの、詩やエッセイに近いもの、日記風の断章、さらに私小説、旅行記にいたるまで、多彩で驚きに満ちた〈異形の物語〉を収めた傑作短編集。カウボーイとの結婚を夢みている自分を妄想する「大学教師」、自分の料理を気に入らない夫の好みを記憶を辿りながら細かく分析していく「肉と夫」、思考する〈私〉の意識とメモをとる〈私〉の行為を、まったく主語のない無機質な文体で描く「フーコーとエンピツ」他、全五十一編を収録。「アメリカ小説界の静かな巨人」デイヴィスの、目眩を引き起こすような思考の迷路や言葉のリズム、また独特のひねくれたユーモアは、一度知ったらクセになる。
リディア・デイヴィス Lydia Davis
1947年マサチューセッツ州生まれ。ニューヨーク州在住。
著書に『話の終わり』(作品社)、Break It Down(1986)、Samuel Johnson IsIndignant(2002)、Varieties of Disturbance(2007、白水社より刊行予定)など。ビュトール、ブランショ、レリスなどフランス文学の翻訳家としても知られ、プルースト『失われた時を求めて』第一巻『スワン家の方へ』の新訳の功績により、2003年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。また2010年にはフロベール『ボヴァリー夫人』の新訳を5年がかりで完成させた。
訳者:岸本佐知子(きしもと さちこ)
1960年生まれ。上智大学文学部英文学科卒。翻訳家。
訳書に、N・ベイカー『中二階』『もしもし』『ノリーのおわらない物語』、S・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、J・ウィンターソン『さくらんぼの性は』『灯台守の話』、T・ジョーンズ『拳闘士の休息』、M・ジュライ『いちばんここに似合う人』、L・デイヴィス『話の終わり』他。編訳書に『変愛小説集』『変愛小説集 II』。また著書に『気になる部分』、『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞)がある。
【著者紹介】
リディア・デイヴィス : 1947年マサチューセッツ州生まれ。ニューヨーク州在住。ビュトール、ブランショ、レリスなどフランス文学の翻訳家としても知られ、プルースト『失われた時を求めて』第一巻『スワン家の方へ』の新訳の功績により、2003年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。また2010年にはフロベール『ボヴァリー夫人』の新訳を5年がかりで完成させた
岸本佐知子 : 1960年生まれ。上智大学文学部英文学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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buchipanda3
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