A Rainy Day & Night -Boston Garden 1974

再びの邂逅を果たしたディランとザ・バンドが、激しくロックな方向に振り切れた74年の北米ツアーからの名演！

ボブ・ディランにとって、66年のバイク事故以降、初の大掛かりなツアーであり、ロックの歴史の中でも初となるスタジアム級のツアーと言われている74年のザ・バンドとのツアーから、1月14日のマサチューセッツ州ボストン・ガーデンでのライヴを収録！レコード会社をアサイラムに移籍してザ・バンドと共に制作した『Planet Waves』（74年）は、ディランにとって初の全米No.1作品となり、そのリリースと共に1月3日から始まったのが、プロモーターのビル・グレアムが手がけたこのツアーだった。最終日である2月14日のカリフォルニア公演は『Before The Flood（偉大なる復活）』（74年）にまとめられているが、これはそのツアーの初期公演の音源となる。ディランにとっては、バイク事故で中断されたままになった66年のツアーの続きということだったようで、その頃のレパートリーを中心に演奏されている。バイク事故以降のディランはゆるゆるした作品が多かったこともあってか、久々にロックなディランであり、多くのファンが聴きたいと願っていた選曲。ザ・バンドもまた名声を得た後のスランプともいえる時期であったことから、両者の共演は大きな歓迎を以て迎えられた。1ヶ月半で40公演という（1日2回公演も多かった）ハードなスケジュールや大規模な会場ばかりといういかにも商売丸出しだったことが気に食わなかったのか、ディランがこのツアーのことを何度も苦々しく語っていることはよく知られている。とは言え、ここまで分かりやすくロックなディランは珍しいだけに、この時期が好きというファン少なくないはずだ。生々しい音質を含め、その気にさせてくれる内容は、ファン必携だ！

(メーカー・インフォメーションより)