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Wozzeck : Warlikowski, Marc Albrecht / Netherlands Philharmonic, Maltman, Westbroek, Van Aken, Beekman, etc (2017 Stereo)

Berg (1885-1935)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2110582
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
Import

Product Description


ベルク:『ヴォツェック』/オランダ国立歌劇場 2017
マルク・アルブレヒト指揮、クシシュトフ・ヴァリコフスキ演出


1820年頃のドイツの小さな町。ここに住む小心者の兵士ヴォツェックが、彼の内縁の妻マリーと鼓手長の不義を知り、口論の末に彼女を刺し、自身も沼にはまり溺れ死ぬという実際に起きた事件を元にした悲惨な物語。ドイツの劇作家ビュヒナーによる戯曲を観たベルクは、この物語を歌劇にすることを思い立ちます。
 完成された作品はそれまでの後期ロマン派の歌劇とは全く違い、厳密に構成された台本と、無調を取り入れた各場の音楽が絡み合った斬新で革新的な出来栄えを見せ、現代では「20世紀に作曲された歌劇」の中の最高傑作のひとつとみなされています。
 この演奏は、人物の性格描写と猟奇性を全面に押し出すために、装置や衣装は極力シンプルに抑えられており、全ての成り行きは歌手たちの歌とオーケストラが奏でる精緻で強烈な音楽に委ねられています。主役ヴォツェックを歌うのはイギリスのバリトン歌手クリストファー・マルトマン。コヴェント・ガーデン王立歌劇場を始め、バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場など世界中の舞台で活躍するとともに、ドイツ・リートでの巧みな歌唱で知られており、このヴォツェックでも繊細な男が狂気に至るまでを克明に歌い上げています。マリー役は強靭な声の持ち主として知られるオランダ出身のソプラノ、ウェストブロークが務めており、揺れ動く女性の心理を見事に演じました。医者や鼓手長など他の役もそれぞれ個性豊かな歌手たちが担当、全体をマルク・アルブレヒトがドラマティックにまとめ上げています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ベルク:歌劇『ヴォツェック』 (1914-1922) 全曲


 ヴォツェック…クリストファー・マルトマン(バリトン)
 マリー…エヴァ=マリア・ウェストブローク(ソプラノ)
 鼓手長…フランク・ファン・アーケン(テノール)
 大尉/狂人…マルセル・ビークマン(テノール)
 医者…サー・ウィラード・ホワイト(バス・バリトン)
 アンドレス…ジェイソン・ブリッジス(テノール)
 マルグレート…ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン(メゾ・ソプラノ)
 兵士…リチャード・プラダ(テノール)
 オランダ国立歌劇場合唱団
 新アムステルダム児童合唱団
 オランダ・フィルハーモニー管弦楽団
 マルク・アルブレヒト(指揮)

 演出:クシシュトフ・ヴァリコフスキ
 装置&衣装:マウゴジャータ・シュチェシュニアク
 照明:フェリーチェ・ロス
 ヴィデオ・デザイナー:デニス・グェガン
 振付:クロード・バルドゥーユ
 物語進行:クリスティアン・ロンシャン

 録音時期:2017年3月23日、4月6日
 録音場所:オランダ国立歌劇場(ライヴ)
 映像監督:フランソワ・ルシヨン

 収録時間:107分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:日本語・ドイツ語・英語・フランス語・韓国語
 NTSC
 Region All

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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典型的な現代化演出で、第1幕第1場の音楽が...

投稿日:2019/01/25 (金)

典型的な現代化演出で、第1幕第1場の音楽が始まるまでの黙劇の場面がかなり長い(第2幕第4場の伏線になっているけど)、第1幕と第2幕の間にマリーの子供役が第3幕第1場でマリーが途中まで語る悲惨なメールヒェンの全文を朗読する(したがって子供役は幼児ではなく、十歳ぐらいの眼鏡の少年)など、同じワルリコフスキ演出の『ルル』ほどではないが、情報量豊富な上演。舞台はだだっ広いダンスホールのような所で、小道具の出し入れはあるものの基本的に場面転換なし、第2幕第1場と第3幕第1場は閉まった幕の前で演じられる。マリーが鼓手長の誘惑に屈する第1幕第5場では、本来ここにいないはずのヴォツェックが前の場の終わりの姿勢のまま舞台上にいるなど、なかなか面白い工夫もあるが、問題は演出の様々な仕掛けがドラマの集中力を高める方向に働かず、かえって散漫にしてしまっていること。 マルトマンの題名役は歌・演技ともに巧み。極貧の兵士というよりは気弱なインテリに見えるが、映像があって、それがすべて演出家の意図であることが分かるので、かつてのF=ディースカウのような違和感は逆に少ない。ウェストブレークのマリーもなかなかのハマリ役。こちらは最初から豊満な毒婦風だが、これも演出意図通りだろう。脇役陣ではウィラード・ホワイトの医者がさすがの貫祿。一方の大尉(ベークマン)はもっと性格的であって欲しい。マルク・アルブレヒトの指揮は手堅いが、欲を言えばもう少し表現主義的なシャープさが望まれる。 

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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