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Wozzeck : Kentridge, Vladimir Jurowski / Vienna Philharmonic, Matthias Goerne, Grigorian, Daszak, etc (2017 Stereo)(+DVD)

Berg (1885-1935)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMD9809053
Number of Discs
:
1
Label
:
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
Blu-ray Disc
Other
:
+DVD,Import

Product Description


2017年ザルツブルク音楽祭『ヴォツェック』の映像
ゲルネ圧巻の歌唱、ユロフスキーの冷静な物語の進行も見事
ケントリッジ演出の映像と装置の巧みな融合の舞台にも注目


ユロフスキーによる『ヴォツェック』2017年ザルツブルク音楽祭の映像。ユロフスキーは管弦楽を見事に率いて物語を冷静に展開している印象。ゲルネのヴォツェックがとにかく素晴らしい出来栄え。舞台装置と映像が巧みに融合されている演出も見事で、ところどころにケントリッジのドローイング・アニメも映写されています。
 同一内容を収録したDVD(NTSC)付き(輸入元情報)

【収録情報】
● ベルク:歌劇『ヴォツェック』全曲


 マティアス・ゲルネ(バリトン/ヴォツェック)
 アスミク・グリゴリアン(ソプラノ/マリー)
 ジョン・ダスザック(テノール/鼓手長)
 マウロ・ペーター(テノール/アンドレス)
 ゲルハルト・ジーゲル(テノール/大尉)
 イェンス・ラーセン(バス/医者)
 フランチェス・パッパス(メゾ・ソプラノ/マルグレート)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ザルツブルク音楽祭劇場児童合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)

 演出:ウィリアム・ケントリッジ
 収録時期:2017年8月
 収録場所:ザルツブルク、モーツァルト・ハウス(ライヴ)

 収録時間:181分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ
 字幕:独、英、仏
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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予想通り、映像と手書きアニメーションを多...

投稿日:2020/01/18 (土)

予想通り、映像と手書きアニメーションを多用した舞台。第1幕第1場でヴォツェックが大尉の髭剃りをしているのではなく、映写機をいじっているのは全体のプロローグとしての意味があるのだろう。第2場でのアンドレスとヴォツェックも大尉のためのステッキを刈るわけではなく、瓦礫を積み上げたようなセットの中をただ歩いているだけだ。メトでの『ルル』では雄弁な映像に比べて歌手たちの演技がイマイチだと不満を述べたが、こちらは上述のようにアンチリアル路線が徹底しているので、これはこれで良いと思える。第2幕第4場や第3幕第3場のように人々が踊る場面では、彼らが人形のような動きをするのが面白いが、リーフレットに掲載されたインタビューでは、25年前にビュヒナーの原作戯曲の方を人形劇団のために演出したのが、自分の演出家としての初仕事だったとケントリッジは述べている。第3幕第2場でもヴォツェックがマリーをナイフで刺すような動作はなく、最終場は人形つかいの操るパペットとして表現されるマリーの子供が一人、舞台上にいるのみで、他の子供たちは暗闇の中から声が聞こえるだけ。この人形がガスマスクをつけているのは第一次大戦へのアリュージョン(例のインタビューで演出家自身がそう述べている)。 歌手陣では歌、演技ともに目覚ましい新鋭グリゴリアンが大収穫。ゲルネの題名役はもちろん大変達者だが、チューリッヒのゲルハーエルが(演出も含めて)被差別者の悲哀を感じさせる役作りだったのに対し、こちらはむしろこの人物の「怒り」と「狂気」を前面に出した演唱。他にもダスザック、ジーゲル、ラーセンと芸達者を揃えている。ウィーン・フィル相手にびびった訳でもあるまいが、ユロフスキーの指揮は彼らしい尖鋭さがあまり聴かれず、手堅いまとめにとどまっているのは残念。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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