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String Quartet, 5, 6, : Arcanto Q

Bartok (1881-1945)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMC901963
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

なんとも豪華な顔ぶれによる弦楽四重奏団が結成されました。その名もアルカント・クヮルテット(イタリア語の「アルコ(弓)」と「カント(歌)」を組み合わせた造語)。ヴァイオリンにウィーンの名手ヴァイトハースと、シュタイアーとのベートーヴェンの録音(HMC901919)でも評価が高い、モダンもオリジナルもマルチにこなすゼペック、そして今ひっぱりだこで大活躍のヴィオラ奏者タベア・ツィンマーマン、そしてチェロにいわずとしれたケラスという錚々たる面々。2006年11月には日本でのお披露目公演もあり、その深みのある表現と精緻なアンサンブルが話題となりました。
 記念すべき第1弾のリリースは、泣く子もだまるバルトーク。第5番第1楽章冒頭の激しいリズム、第2楽章のチェロの極端に低いどこか無機質な響き、その後現われる柔らかな旋律、第3楽章の複雑なリズムの絡み合いは名手たちの真骨頂、そして第4、第5楽章でも、エッジの効いた演奏に圧倒。続く第6番では、タベア・ツィンマーマンによる冒頭のヴィオラ・ソロの深みのある歌に、一気に世界に引き込まれます。第3楽章の四分音の掛け合いも、絶妙なことこの上なしです。終楽章、静寂へと帰ってゆく終結部は、死者の魂が天へと静かに昇ってゆくような神聖さに満ちています。(キングインターナショナル)

・バルトーク:弦楽四重奏曲第5番、第6番
 アルカント・クヮルテット
  アンティエ・ヴァイトハース(第1ヴァイオリン)
  ダニエル・ゼペック(第2ヴァイオリン)
  タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)
  ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)

 録音:2006年10月(デジタル)

Track List   

  • 01. Bartok: String Quartet No. 5: 1. Allegro
  • 02. 2. Adagio
  • 03. 3. Scherzo
  • 04. 4. Andante
  • 05. 5. Allegro Vivace
  • 06. String Quartet No. 6: 1. Mesto - Piu Mosso Pesante - Vivace
  • 07. 2. Mesto - Marcia
  • 08. 3. Mesto - Burletta: Moderato
  • 09. 4. Mesto

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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弦楽四重奏曲の最高傑作を21世紀最高の名...

投稿日:2011/01/22 (土)

弦楽四重奏曲の最高傑作を21世紀最高の名演で楽しむアルバム。学生時代、弦楽四重奏曲の最高傑作は何か?を考察した。最有力候補は、ベートーヴェンの第14番とバルトークの第5番の2曲だった。今もその見方に変わりはない。その頃、バルトークでよく聴いた演奏は、1961年録音のハンガリー弦楽四重奏団、1963年録音のジュリアード弦楽四重奏団の2つで、文系と理系の好対照を成していた。その後、アルバン・ベルクやタカーチといった名盤が出て20世紀の名盤が出揃った。そして、21世紀。新しい時代の最初の名盤がアルカントだ。しかし、この演奏を凌駕する演奏が今後現れることなどあるのだろうか?とはいえ、所詮は趣味の問題。私は、今でもハンガリー弦楽四重奏団の演奏が1番好きで、アルカントはその次ということになる。やはり20世紀の人間なのだろう。

ポックン さん | 千葉県 | 不明

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これは驚きの一枚である。バルトークの弦楽...

投稿日:2010/01/09 (土)

これは驚きの一枚である。バルトークの弦楽四重奏曲は傑作ではあるが、決して耳当たりのいい曲ではなく、ポピュラリティを獲得をしているわけではないため、各弦楽四重奏団が採り上げる際には、余程の自信がないとCD化に逡巡する例が散見される。それだけに、この新しいアルカント四重奏団が、バルトークの、しかも、その中でも傑作であり、より深みのある第5と第6を録音したという点に、並々ならぬ自信と決意があらわれていると言える。そして、その演奏内容は、それに恥じぬ超名演に仕上がっている。第5は、冒頭から、アグレッシブで強烈な迫力に圧倒される。各奏者の思い切った凄みさえ感じさせるアプローチが、バルトークの音楽にこれ以上は望めないような生命力を与えている。第6も、悲劇的な抒情と、バルトーク特有の諧謔的でシニカルな表情のバランスが実にすばらしく、それでいて、第5で垣間見せたようなアグレッシブさにもいささかの不足はない。アルカント四重奏団の将来性を大いに感じさせるとともに、この団体による今後のバルトークの弦楽四重奏曲全集の完成を大いに期待させる一枚と言える。本盤が、レコード・アカデミー賞の銅賞を獲得したことは、誠に当を得たものであると考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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