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Concerto For Orchestra: Kertesz / 日本.po

Bartok (1881-1945)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OVBC00007
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
DVD

Product Description

悲劇の天才ケルテス、世界初出の「オケ・コン」幻の映像が甦る!!
ハンガリー生まれの名指揮者、イシュトヴァン・ケルテスが日本フィルにただ一度客演したのは、1968(昭和43)年春のことでした。 このときケルテスは38歳。その5年後、73年に43歳で不慮の死を遂げることがなければ、世界の指揮者地図は大きく書き換えられたであろう、と言われるほど、その才能は同世代の指揮者―ドホナーニ、マゼール、アバドなど―と比較しても群を抜いていました。
ケルテスの指揮姿を収めた映像は世界的に見ても貴重なものであり、それだけでもこのディスクが充分に価値あるものと感じられますが、もっと重要な要素、すなわちこの演奏が音楽的にきわめて充実していることこそ、このシリーズの意義であると考えます。
〈オケ・コン〉ではケルテスのタクトのもと共感した日本フィルが、緊密なアンサンブルを創り上げていく様子が、モノクロながら鮮明な画像に記録されています。
 ケルテスの指揮ぶりは、情熱を内に秘めながらも、鋭角的な激情に走ることなく伸びやかかつしなやかなもので、抜群のテンポ設定と自然なフレーズ感でオーケストラを見事にコントロールしており、日本フィルもそれによく応えています。オーボエの鈴木清三、フルートの峰岸壮一など、カメラがとらえた往年の名手の演奏ぶりも見所の一つです。
 ケルテスの眼は、奏者を厳しく見つめる一方、どこか祈るような哀しみを湛えているように見え、バルトークの作品に対するアプローチも、いわゆる民族色を前面に押し出すのではなく、作品への強い共感―バルトークと同時代のハンガリーに生き、共に祖国を離れざるを得なかった者だけが共有する深い哀感が、その底流に流れているように感じられます。
 そして、終楽章においてケルテスが引き出している情熱のほとばしりと、音楽の本質を深くえぐり取る力感は、この作品が備えた精神的な重みを十全に表現したもので、オーケストラもまた全力でケルテスのタクトに応え、感動的です。
 ごく自然な音楽作りの中から、これだけの内容を聴かせるケルテスの手腕は驚くべきもので、この才能が夭折したことを惜しまずにはいられません。


バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116

イシュトヴァン・ケルテス(指揮) 
日本フィルハーモニー交響楽団

日本フィルハーモニー交響楽団特別演奏会
大阪国際フェスティバル東京公演
録音:1968年5月1日 東京厚生年金会館にて収録

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Comprehensive Evaluation

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