Sacrifices -Charpantier, Carissimi, etc : D.Bates / La Nuova Musica (Hybrid)

カリッシミの『エフタの物語』
かくも美しき新録音の登場

カリッシミの『エフタの物語』は、音楽史上最初の劇的オラトリオとも言われる屈指の傑作。美しい声楽パート、充実した器楽、そして物語を劇的に表現する場面ごとの効果的な編成は、群を抜いているといえるでしょう。エフタの物語は、旧約聖書からとられたもの。勇者エフタがむずかしい戦いに挑んでいたとき「自分が故郷に帰ったときに最初に会った人物を神にささげる」と誓いをたて、戦いに勝利しますが、実際に帰ったときに会った最初の人物は自分のたった一人の娘だったが、誓いを守って娘を神に捧げた、というもの。
　この「犠牲」をテーマに、シャルパンティエやブロッサールの作品を集めて１枚にしたのがこのディスク。デヴィッド・ベイツが、自身オルガンを演奏しながらアンサンブルを見事に導き、犠牲の物語につけられた美しい音楽を柔らかに再現しています。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・ブロッサール：昇階唱のための交響曲ニ長調 SDB.229
・シャルパンティエ：聖ペテロの否認 H.424
・ブロッサール：昇階唱のための交響曲ト短調 SDB.228
・シャルパンティエ：アブラハムの生贄 H.402
・ブロッサール：トリオ・ソナタ ニ長調 SDB.221
・カリッシミ：エフタの物語

　ラ・ヌオヴァ・ムジカ
　デヴィッド・ベイツ（指揮）

　録音時期：2014年1月、2012年10月
　録音方式：ステレオ（デジタル）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND