Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• ケニオミ

  読了日：2012/09/11

  大学時代に幼なじみに彼女を取られてしまった主人公。その後間もなく、その友人は自殺して果ててしまいます。その40年後、元カノの母親の遺言で、自殺した友人の日記と少額のお金を受け取る算段となり、元カノとも会うことになります。都合の悪いことは忘れ、自分の言動の正当性に心を砕いている主人公。その主人公が知った友人の自殺の原因とは・・・。よく練られたストーリーで、最後のどんでん返しには、人生の哀れを感じてしまいました。元カノのいやらしい行動も最後にはよく理解できました。昨年度のブッカー賞受賞作。お薦めです。

• pitch

  読了日：2015/09/05

  2011年ブッカー賞ということで読んだ。60代の老人が、40年前に若くして死んだ友人のことであれこれ逡巡する話。途中までは、いい年して腰の座らない感じの主人公にややイライラしながら読んだ。しかし終盤に明かされる事実で、過去の出来事の見方が180度変わる。視点を変えれば同じ出来事でも全く違った意味を持ってくる。ここの展開は見事です。しかし読み終わっても、釈然としない感じは残った。主人公はそこまで非難されるべきとは、私にはどうしても思えないので。

• 905

  読了日：2021/09/12

  ややこしい書きぶりに、出てくるキーパーソンも思わせぶりで読むのに疲れたけど、真相らしきことはわかった。人は都合の悪いことは忘れるし、記憶なんてあてにならない。ただ、それでいいと思う。主人公がひどく責められるべきとは思わない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します