画像を見て気に入ったので、こちらを購入。 画像ではＲＨＯＤＡ　ＳＣＯＴＴとの共演でしたが、ＳＣＯＴＴは仏在住とはいえルーツが米国なのでアメリカンサウンドなのに、対してＤＥＮＮＥＲＬＥＩＮはヨーロピアントーン。クールです。 画像でもステージングがクールで、特にフットペダルソロが増してクール。 カッコいい。 これを見た人は、ハモンドオルガンをやってみたいと思うのでは。 彼女のＢ−３ポータブルタイプは珍しく、私はサンタナの武道館のコンサート（３０年前）でリチャード・カモードが弾いてた以外見たことが有りません。

目の前で演奏観て来ました！とにかくfootpedalによるbasslineが圧巻。swingからblues, funkまでorganの魅力を十分教えてくれる人です。このアルバムはドラムとのduoでモダンな感じですがまるでbandです。3、6の演奏を観ましたが、残念ながらCDではいまいち。ともかくHammond B-3最高！という人、Leslie speakerでグルグル酔いたい人、一味違ったorganを聞きたい人にはお勧めです。

彼女の考えていた音楽の方向性がはっきりと出てきた一枚。これを境に彼女が著しい進化をとげていくという記念碑的作品と言えるだろう。Ｒ．アンダーソンのtbもいい味を出している。

ブルースの表現に見るべきものがある彼女だが、このアルバムでもキラリと光るその才能の一端を見せてくれる。惜しむらくは、このギター、小器用なうまさはあるのだが、定番フレーズがちょと目立つ。

＆quot;Nightowls＆quot;でのD.マレイのソウルフルなテナーソロのあとに地を這うように出てくるBarbaraのオルガンには凄みすら感じる。彼女の音は常に ＆quot; 今 ＆quot; を感じさせてくれる。

＆quot;That’’s Me＆quot;あたりから彼女が考えてきたサウンドが、ほぼ完成されてきた感のする一枚。彼女は一オルガンプレイヤーとしてだけでなくトータルなサウンドクリエイターとしても高く評価されるべきであろう。それにしても彼女のブルースの表現には魅了される。

持ち味の今を感じさせる一種クールなサウンドに温かさとやさしさが加わり一段と進化した姿がここにはある。ジャズオルガンの歴史に残る一枚である。