Piano Works : Reyes

バクリ：ピアノ作品集

1961年フランス、パリに生まれ、1980年にパリ高等音楽学校に入学、作曲を学んだニコラ・バクリ。３年後には有名な「ローマ大賞」を獲得しイタリアへ留学します。フランスで最も嘱望される作曲家として活躍し、これまでに数多くの作品を書いています。彼の作品は、カテゴライズするのは難しいものですが、彼自身は、自らの音楽を「ネオ・ロマンティックではなく、ロマンティックであり、ネオ・モダニズムではなく、モダニズムだ」と語ります。確かにそれぞれが機知に富み、劇的で表現豊かなものです。
　このアルバムに収録された曲は、とりわけ古典に回帰した作風を持ち、表面上はとても聴きやすいものです。ただその根底にはどのような物が隠されているのかは、ちょっと聴いただけではわからないほどに巧妙に仕組まれているのでしょう。（NAXOS）

【収録情報】
バクリ：
・前奏曲とフーガ Op.91
・ピアノ・ソナタ第2番 Op.105
・最愛の古典 Op.100 第1番『バロック組曲』（前奏曲／エア／ミュゼット／メヌエット・レント／ジーグ）
・最愛の古典 Op.100 第2番『ソナティナ・クラシカ』（狂詩曲／ガヴォット／フーガ・ディアトニカ）
・最愛の古典 Op.100 第3番『2声のためのアリオーソ・バロックとフーガ・モノディア』（アリオーソ・バロッコ／2声のフーガ・モノディア）
・2つの叙情的スケッチ Op.103（ロシアのコンテ／スカンジナビアの風景）
・小前奏曲
・芸術の幼年期（夜想曲第1番／ワルツ／夜想曲第2番／夜想曲第3番／即興曲第1番／即興曲第2番／夜想曲第4番）
・12音の主題による小変奏曲

　エリアンヌ・レイエ（ピアノ）

　録音時期：2010年5月、6月
　録音方式：デジタル（セッション）