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Die Kunst Der Fuge: New Collegium

Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
RAM2208
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


実力派古楽器プレイヤー続々! 多様な音色で浮かび上がるバッハの真意

少年時代からオルガンに親しみ、17世紀ドイツの先人たちの語法を咀嚼吸収しながら、後年さまざまな音楽様式を身につけ、多声音楽の大家となっていったバッハ。その作曲技法の集大成ともいえる『フーガの技法』は、楽譜上に演奏楽器の指定がなされていない音楽理論的作品でありながら、実演を通じても多くの人の心を捉えて離さず、いろいろな楽器編成で披露されてきました。楽譜が未完のまま残された理由はしばしば作曲家自身の死と結び付けられてきましたが、実際にバッハの筆が途絶えたのは1749年秋、つまり彼が亡くなる9ヵ月も前のこと。歿後まもなく次男C.P.E.バッハや音楽理論家=作曲家マールプルクが出版した楽譜は、それぞれ多くの点で自筆譜との違いが指摘されています。
 20世紀以来、世界的に知られた古楽器プレイヤーを多く輩出してきたオランダ語圏を活躍拠点とするブラジル出身のリコーダー奏者イネシュ・ダヴェーナと古楽鍵盤奏者クラウディオ・ヒベイロは、彼らと同じく欧州古楽シーンで多忙な活動を続ける名手たちとともに、現存する関連楽曲まで含めバッハの自筆譜に準拠し曲順を再構成した『フーガの技法』を提案。彼らはあえて第1曲をチェンバロ独奏で聴かせたあと、曲ごとの個性をふまえて楽器を選びつつ、声部ごとに別々の楽器を使い、多声の絡みを明瞭に浮かび上がらせます。曲によっては副題を添え、彼らが読み取った曲の性質をわかりやすく伝える試みも。楽器それぞれの味わい深い響きと相まって、この難渋ともいえる曲集が驚くほど親しみやすく感じられる充実録音。
 自身もバロック・ヴァイオリン奏者としてのキャリアを持つ俊才技師ライナー・アルントによる、名手それぞれの演奏の妙をよく伝えるエンジニアリングも光ります。(輸入元情報)


【収録情報】
● J.S.バッハ:フーガの技法(1749 未完)〜古楽器アンサンブルによる自筆譜に基づく演奏


1. Contrapunctus BWV 1080/1 コントラプンクトゥス1
2. Contrapunctus BWV 1080/3 コントラプンクトゥス3
3. Contrapunctus BWV 1080/2 コントラプンクトゥス2
4. Contrapunctus BWV 1080/5“In stile antico” コントラプンクトゥス5「擬古様式で」
5. Contrapunctus BWV 1080/9“Spiritoso” コントラプンクトゥス9「スピリトーゾ」
6. Contrapunctus BWV 1080/10a“Es ist ein Ros entsprungen” コントラプンクトゥス10a「一輪のバラが咲き」
7. Contrapunctus BWV 1080/6“Ouverture” コントラプンクトゥス6「フランス風序曲」
8. Contrapunctus BWV 1080/7“Memoria” コントラプンクトゥス7「記憶」
9. Canon in Hypodiapason BWV 1080/15 八度のカノン
10. Contrapunctus BWV 1080/8 コントラプンクトゥス8
11. Contrapunctus BWV 1080/11 コントラプンクトゥス11
12. Canon(BWV deest)“Contemplatio” カノン「熟考」
13. Contrapunctus BWV 1080/12,1 コントラプンクトゥス12-1
14. Contrapunctus BWV 1080/12,2 コントラプンクトゥス12-2
15. Contrapunctus BWV 1080/13,1 コントラプンクトゥス13-1
16. Contrapunctus BWV 1080/13,2 コントラプンクトゥス13-2
17. Canon al roverscio et per augmentationem BWV 1080/14 反行形および拡大によるカノン
18. Fuga BWV 1080/18,1“La Rameau” フーガ「ラ・ラモー」
19. Fuga BWV 1080/18,2“La Rameau alio modo” フーガ「ラ・ラモー(別の手法で)」
20. Fuga BWV 1080/19“Ewige Wiederkunft” フーガ「永劫回帰」

 1/6 コンマ・ミーントーン A=415Hz

 ニュー・コレギウム(古楽器使用)
  サラ・デコルソ(ヴァイオリン)
  バディアロヴァ朋絵、バルバラ・コンラート(ヴィオラ)
  レベッカ・ローゼン(チェロ)
  アンナ・ラツヘージ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  イネシュ・ダヴェーナ(リコーダー)
  タミ・クラウス(フラウト・トラヴェルソ)
  ダニエル・ランティエ(オーボエ、オーボエ・ダ・カッチャ)
  ジェイミー・セイヴァン(木管コルネット)
  マテイス・ファン・デル・モーレン(アルト&テナー・トロンボーン)
  ヨースト・スヴィンケルス(テナー&バス・トロンボーン)
  ヴァウテル・フェルスヒューレン(ファゴット)
 クラウディオ・ヒベイロ(チェンバロ、指揮)

 録音時期: 2022年10月6-8日
 録音場所:オランダ、スヒーダム、ヴェストフェスト90
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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 これだけ多種類の古楽器によるフーガの技...

投稿日:2023/05/22 (月)

 これだけ多種類の古楽器によるフーガの技法は初めて聞いた気がする。チェンバロやオルガン独奏による演奏と比べて、各声部の動きがよりはっきりと聞こえるが、決してバラバラな感じはせず、適度な緊張感をもって曲が進んでいく。リコーダーやヴァイオリン、チェロやガンバ、チェンバロによる演奏は何かトリオ・ソナタを聞くようである。第1曲や8度のカノンのように、チェンバロ独奏による演奏は落ち着きがあり、穏やかな印象を受けるが、他の複数の楽器による演奏は実に生き生きとしており、各奏者の意気込みが伝わってくる。最後に演奏される未完のフーガの多彩さは目を見張るようである。フーガの技法の究極の楽しみ方の1つをニュー・コレギウムが示してくれたと思う。普段とは少し違うバッハを楽しんでみたい人にぜひお勧めしたい演奏である。

まさやん さん | 新潟県 | 不明

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