CD Import

6 Cello Suites : Jean-Guihen Queyras (2023)(2CD)(+1BD -Rosas: Mitten wir im Leben sind)

Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMM902388
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
CD
Other
:
+Blu-ray Disc,Import

Product Description


驚くべき深み、広大な音楽宇宙
ケラス二度目のバッハ、「ローザス」との舞台を収めた映像(Blu-Ray)付き!


ますますその芸術が深まりを見せている、充実の極みのジャン=ギアン・ケラスによる、バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲2度目の録音が登場。2007年3月録音の第1回目のバッハも世界で高く評価されており決定的ベストセラーとなっておりますが、今回の録音はさらに一歩進んだ深まりを感じる演奏です。どこまでも自然な流れで、音楽やパッセージ自身がもつ方向性や力学にまったく逆らうことはなく、ここちよい重力の上下運動のようなものも感じさせます。同時に、ふとしたパッセージには無重力的な浮遊感もあり、聴き手はケラスの放つ音楽宇宙に包み込まれるようです。驚異的な技術でどんな難所もやすやすと弾いているのも相変わらずなことはいうまでもありません。ケラスは第1回目の録音後、ダンス・カンパニー「Rosas(ローザス)」と無伴奏チェロ組曲を通して共演し、世界で100回以上の公演を行いました。さらに来年(2025年)初夏には、バッハの無伴奏についてのケラスの本の日本語翻訳版も刊行予定(2022年にフランス語版が刊行)。こうした活動に加え、ジャズやワールド・ミュージックとの様々なコラボレーションを経ての豊かな果実がここに響き渡ります。
 コンテンポラリー・ダンス界を牽引する振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが率いるダンス・カンパニー「Rosas(ローザス)」。これまでにもバッハのブランデンブルク協奏曲やビーバーのロザリオ・ソナタ、コルトレーンの音楽など様々な音楽のダンスを振り付けてきました。バッハの傑作『無伴奏チェロ組曲』に振り付けた舞台は「我ら人生のただ中にあって/バッハ:無伴奏チェロ組曲(Mitten wir im Leben sind / Bach6Cellosuiten)」と題されています。ケラスが舞台上で小さな椅子に座りライヴで演奏する傍らで、ダンサーたちが繰り広げるスペクタクルは、100回以上にわたり世界で上演され、2019年5月には日本でも公演があり、注目を集め、感動を呼び起こしました。このコラボレーションで受けた影響と刺激、経験が、ケラスにとって計り知れないほど豊かな実りとなっていることを感じます。
 舞台を収録した美しい映像もついており、ケラス・ファンのみならず、ダンス・ファンの方々にも是非お手にとっていただきたい注目のセットとなっております。(輸入元情報)


【収録情報】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲

Disc1

● 組曲第1番ト長調 BWV.1007
● 組曲第2番ニ短調 BWV.1008
● 組曲第3番ハ長調 BWV.1009

Disc2
● 組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
● 組曲第5番ハ短調 BWV.1011
● 組曲第6番ニ長調 BWV.1012

 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ/ジョフレド・カッパ、1696年製)

 録音時期:2023年10月
 録音場所:オランダ、ハールレム
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【Blu-Ray video】
● われら人生のただ中にあって/バッハ:無伴奏チェロ組曲

 振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル

 Rosas
  ボスティアン・アントンチッチ
  アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
  マリー・グード
  ジュリアン・モンティ
  ミヒャエル・ポメロ
 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)

 収録時期:2022年7月
 収録場所:ベルギー、Lites Studios

 画面:カラー、16:9、Full HD
 音声:PCM Stereo、DTS-HD Master Audio 5.1
 BD25
 Region All
 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
孤独に、しかし自由に…私が聴いて感じたの...

投稿日:2024/10/27 (日)

孤独に、しかし自由に…私が聴いて感じたのはそんなこと。19世紀のヴァイオリニスト、J.ヨアヒムのモットーとして知られる「自由に、しかし孤独に(frei aber einsam)」よりは「孤独に、しかし自由に」の方がしっくりくる気がした。前回の録音(2007年)と基本路線は変わらず技の冴えと流れるような演奏を聴かせてくれる。前回と比べて流れるような演奏の中にあって、より一層じっくり語ってくれているような気がした。  特に前回より深まったと感じたのは「対話」。ソロ組曲の中で問いかけとそれに対する応答が充実して広がっている気がする。装飾音は前回より目立つ。中には弓を使わずピチカートで問いかけてくる場面もある。同じフレーズでも語り口は違っており、それが対話のような風景を想起させる。装飾とはいっても飾り立てる感じは皆無、話の口調が少し変化したといった感じだろうか。歳を経れば話し方も変わり、話す内容も変化するように。 装飾があり、対話があふれているといっても、多弁というのではない。人と人が一言ずつかみしめながら対話をし、考えを深める。そんな風景を、当盤を聴いて考えてしまう。今回特典で舞踏とのコラボ映像がついている。これも「対話」のひとつのバリエーションなのかもしれない。話すだけが対話ではない。お互いの表現手段は違えども互いの所作や表現を吸収し思考の対話をあたためていく…。ケラスは独りで演奏していても心の中で自由に対話して自身または作品の内奥を見つめている。私にはそう思える。  今、世界を見回しても「対話」でなく、自分の言いたいことだけが一方的に流れていく現象が多くなってしまっているような気がする。ケラスはただ独りバッハと向き合って作曲家または作品、舞踏との対話をしているのだろうが、何となくそんなところにも思い至った。良い作品は思索を生む。私の思索なぞたかが知れているが、他の方にも当盤を手に取って対話の風景を愉しんでもいただきたい。ぜひ当盤を耳にして対話を通したいろいろな思索の世界を旅してみてはいかがだろう。おすすめです。

うーつん さん | 東京都 | 不明

0
★
★
★
★
★
ケラスも今年で57歳である。57歳にして...

投稿日:2024/10/11 (金)

ケラスも今年で57歳である。57歳にして二度目のバッハ全曲録音。ケラスには再録音の必然性があったのだろう。それは何かと推測するに・・元々ケラスは均質な音作りで、かつ良い意味で軽やかに演奏する奏者で、旧盤(2007)もその路線だった。今年実演を聴いたが、その傾向は変わらず、でも流す感じは一切しない真摯さが信条と思った。その中での今回の新盤、やはり彼の美質をそのまま受け継ぎ、ますます良い意味での端正さと軽やかさが増した。力むところなどない。まさに自然体のバッハである。特に6番の冒頭を聞けば、ケラスの目指すところがわかると思う。端正と自由さの両立が今回の新録音の特徴だろう。ただし、フランスの奏者のような洒脱なところはないし、そんなものは元来ケラス自身が目指していない。 多分ケラスは、旧録音の頃に比して、自分の進化がわかったのだろう。旧盤も新盤もともにharmonia mundiからのリリースである。ケラス自身が再録音を頼んだのか、プロデューサーの意向なのかは分からないが、ここには間違いなく、ケラスが望み、研鑽し、成し遂げたものがある。また旧盤に比して、録音が相当良くなっており、これがまたケラスの意図をしっかり伝えてくれる。 ある意味HIPスタイルを取り入れているのは間違いないが、この伸びやかさ、自由さは他の演奏とは一線を画している。それ故に、心が洗われる気がする。ケラスの音は天上に伸びていくような、そんな気すらする。

てつ さん | 東京都 | 不明

1

Recommend Items