CD Import

Well-Tempered Clavier Book 1 : Andreas Staier(Cemb)(2CD)

Bach (1685-1750)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMM902680
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


シュタイアーのさらなる境地。平均律第1巻の登場!

シュタイアーが演奏するバッハの平均律、第1巻の登場です。第2巻は先に録音(2020年)、発売されており、世界中で絶賛されました。
 平均律クラヴィーア曲集第1巻にはバッハによる序文があり、「・・・音楽を学ぶ意欲のある若者たちの役に立つように、また、この勉強にすでに熟達した人たちには、格別の時のすさび(遊び、なぐさみ) になるように・・・」という部分がありますが、まさにシュタイアーはこのバッハの言葉の後者にあたり、シュタイアー本人が楽しんで歌うように演奏しているのが伝わってきます。楽曲ごとの音色の選択の巧みさと、音色の種類の多さにも驚かされます。素朴な第1番のプレリュード、怒涛の迫力第2番のプレリュードと、曲集が進むにつれ様々な新しい世界が展開されております。シュタイアーが、バッハが構築した偉大な建造物の中を実にたのしく案内してくれるようで、新しい発見に満ちています。自然な演奏で、くつろいだ雰囲気すら感じられます。
 シュタイアーがさらなる境地に至っていることを感じる、堂々の第1巻です!(輸入元情報)


【収録情報】
● J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846-869 全曲


 第1番ハ長調 BWV.846
 第2番ハ短調 BWV.847
 第3番嬰ハ長調 BWV.848
 第4番嬰ハ短調 BWV.849
 第5番ニ長調 BWV.850
 第6番ニ短調 BWV.851
 第7番変ホ長調 BWV.852
 第8番変ホ短調 BWV.853
 第9番ホ長調 BWV.854
 第10番ホ短調 BWV.855
 第11番ヘ長調 BWV.856
 第12番ヘ短調 BWV.857
 第13番嬰ヘ長調 BWV.858
 第14番嬰ヘ短調 BWV.859
 第15番ト長調 BWV.860
 第16番ト短調 BWV.861
 第17番変イ長調 BWV.862
 第18番変イ短調 BWV.863
 第19番イ長調 BWV.864
 第20番イ短調 BWV.865
 第21番変ロ長調 BWV.866
 第22番変ロ短調 BWV.867
 第23番ロ長調 BWV.868
 第24番ロ短調 BWV.869

 アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ)

 使用楽器:1734年製ヒエロニムス・アルブレヒト・ハスのコピー、2004年アンソニー・サイディ&フレデリック・バル(パリ)による

 録音時期:2021年4月、6月
 録音場所:テルデックス・スタジオ・ベルリン
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
楽器が持つ音のパレットを自在に使いこなす...

投稿日:2023/03/06 (月)

楽器が持つ音のパレットを自在に使いこなす匠が描き出す24の絵の個展。  誰もが知るハ長調のプレリュードとフーガからして「こう来ますか」と頷いてしまう。その後も単調とは縁遠い様々な創意がこらされ、バッハが序文にしたためた「…格別の時のすさびになるよう…」という文意そのままの自由自在さが当盤の特長といえるかもしれない。  シュタイアーの演奏を聴いて私は「音響(音効果)の遠近法(または立体感あふれた効果)」という感覚を強く持った。詳しくは知らないがレジスターなどの活用により音の表現の幅を広くとり、プレリュードとフーガ、または曲と曲の間の変化が豊かなのだ。プレリュードで小さな響きでポツポツとつま弾いておいてフーガではゴージャスな響きで伽藍を組み立ててみたり…。それがあたかも「遠近法」「立体的な効果」とうつるのだ。言葉の用法として正しいかどうか定かではないが、ともかくそのように聴こえる(見える)。それらがわざとらしくなく、いろいろな表現を試みたうちの最良のひとつというように感じる。先にリリースされた第2巻でも驚かされたが、当盤でも彼の才気煥発ぶりは健在。私は当盤を聴いて、音楽を「聴く」というより、絵を「観て」いるように感じた。24枚連作のコンポジション(の絵画)を観ているような感覚…。 ジャケットで使われたP.クレーの絵にも通ずる豊かな色彩感、リズムやモチーフの微妙な変化と愉しみ…。聴きなれたはずの平均律第1巻でよもやこんな愉しみに巡り合えるとは。私は絵も音楽も素人だが、その筋の「勉強にすでに熟達した人たちには、格別の時のすさびになる」のは間違いない。お薦めです。

うーつん さん | 東京都 | 不明

1

Recommend Items