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Orch.suite, 1-4, : Mortensen / Concerto Copenhagen

Bach (1685-1750)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
555346
Number of Discs
:
1
Label
:
Cpo
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


バッハ:管弦楽組曲(序曲)オリジナル版

通常「管弦楽組曲」と呼ばれるJ.S.バッハのBWV.1066から1069までの4作品。バッハ自身はこれらの作品を「組曲」とは呼ばず「フランス風の序曲から始まる作品」と称していたとされます。近年の研究によると、作曲年代もこれまで想定されていた年代よりはるか以前のヴァイマール、及びケーテン時代の作品と推測されており、譜面に記されたトランペットやティンパニは、後年ライプツィヒで演奏するために追加された可能性も指摘されています。
 自筆のスコアは散逸してしまいましたが、モルテンセンは研究結果が反映されたオリジナル・ヴァージョンで演奏、バッハがもともと意図したであろう、小規模なアンサンブルによる組曲として聴かせます。例えば特徴的な第3序曲(組曲)のトランペットとティンパニは省かれていますが、作品の美しさは全く損なわれていません。デンマークを代表するバロック・アンサンブル、コンチェルト・コペンハーゲンによる演奏です。(輸入元情報)

【収録情報】
J.S.バッハ:管弦楽組曲(序曲)全曲 BWV.1066-1069(オリジナル版)


● 第1番ハ長調 BWV.1066
● 第2番ロ短調 BWV.1067
● 第3番ニ長調 BWV.1068
● 第4番ニ長調 BWV.1069

 コンチェルト・コペンハーゲン(古楽器使用)
 ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)

 録音時期:2019年11月20-24日
 録音場所:デンマーク、Garnisson Church, Copenhagen
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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管弦楽組曲はあらためて言うまでもなく、J....

投稿日:2021/06/25 (金)

管弦楽組曲はあらためて言うまでもなく、J.S.Bachがひとまとまりの曲集として構想したものでは全くなく、様々な機会に作曲された作品の寄せ集めであり、ブランデンブルグ協奏曲や、無伴奏ヴァイオリン、無伴奏チェロ組曲とはそこらへんの成立事情・性格が大いに異なります。この4曲は様々な経緯(改作)を経て、おそらくいずれも最終的にライプツィヒ時代の演奏機会(コレギウム・ムジクム?)に現在伝えられる版に近づけられてきたことが、逆にその共通点と言えるので、全体としてのオリジナル版という呼び方は意味があまり大きくない。そういう事情から、これまで「管弦楽組曲のオリジナル版」という録音は珍しかったし、自分も耳にするのは初めてです。これだけ珍しく貴重な演奏なのだから、この演奏の版の作成者は明示されるべきなのに、このレーベルは全くそれをしていない。これは第2番のフルート奏者の名前を記載してないのと同じくらい、聴くものには不親切で配慮が欠けていると思います。解説文(Mortensenによるものでない)からは、主にJ.Rifkinの論文・研究結果を参照して、演奏者が独自に校訂した版であろうと想像されますが.... 始めにこのCDに対する大きな不満点を書きましたが、実は演奏の質は、さきのブランデンブルグ協奏曲に決して劣らない、Bachファンでもめったに出会えない上質なもの。Mortensen/Concerto Copenhagenは、演奏者を極力減らして純度の高い、それでいて全く中庸としか表現できない絶妙なバランスの演奏を実現させており、この4曲中では通常版と差が少ない第1番・第2番においてその魅力は絶大です。おそらく聴くものにとって最大のハードルとなるのは、最も高名な第3番で、この曲からはトランペットとティンパニがはずされており、ちょっと同じ曲と思えないほど。この3番の伝承資料の最古が1730年であることを考えれば、歴史的に当然のように伝えられてきた「ケーテン時代の作と思われる」という記述は見直されており、何よりも現在のVerに向けてBachが作品を研磨し完成させていった事実は重いと思われ、このCDに聴くVerがより芸術的に価値が高いか、より作曲者の意図を反映したものであるか、は難しいところと思います。しかしながら全く独立した作品として鑑賞すれば、ここに聴くVerも限りなく魅力的には違いなく、Mortensen/Concerto Copenhagenの演奏も全く過不足ないあるべき音楽があるべき形で提示されています。同じくトランペットとティンパニがはずされた第4番は、この冒頭曲によるパロディが高名なクリスマス・カンタータとして1725年に演奏されているので、少なくとも冒頭曲の成立がケーテン時代以前という根拠が最も明確です。J.S.Bachがこの4番で、最終的にどの形が理想的と考えたかは難しい問題ですが、個人的にはこのVerは本来のこの音楽の性格に(少なくとも第3番よりは)よく適合するように考えられました。J.S.Bachの管弦楽組曲全集は、何気ない音楽のようでいて同時代はもちろん歴史的に凌駕するもののない傑作集と思いますが、Bachの多くの作品がそうであるように、過不足ない真にBachの音楽構造に寄り添った再現はほとんどなく、自分の知る限りTrevor Pinnock/English Concertの新盤くらいではなかったかと思いますが、Mortensen/Concerto Copenhagenは演奏そのものはPinnock/English Concertに迫る素晴らしさと思いました。CDとしては大きな不満はあるものの、貴重なVer.による貴重な録音であること、管弦楽組曲の十全な演奏は実は極めて少ない中で、めったに出会わないくらいの質の高い演奏であることを考え、推薦とさせていただきます。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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