渡邊 孝/バッハ ゴルトベルク変奏曲
ソリストとして、また通奏低音奏者としてイタリアを拠点にヨーロッパ各地で八面六臂の活躍を続ける実力派チェンバリスト渡邊 孝(わたなべ たかし)が満を持してリリースするファースト・アルバム。シンプルなアリアからバッハが導き出した、驚くべき広がりと多様性を持つ世界に対峙した気鋭の音楽家が、その研ぎ澄まされた感性と知性によって作品の真実に迫ります。時代を超えた芸術家の結びつきは、実り豊かな美の極致として昇華します。(ALM Records)
【収録情報】
・J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(クラヴィーア練習曲集第4巻)
渡邊 孝(チェンバロ)
使用楽器:ブルース・ケネディ製作アムステルダム1995年ドイツ式(ミヒャエル・ミートケ製作ベルリン1703-1713年に基づく)
改良型ミーントーン a’=ca 386 Hz
録音時期:2011年8月8-10日
録音場所:埼玉県、秩父ミューズパーク音楽堂
録音方式:デジタル(セッション)
【渡邊 孝(わたなべ たかし)】
1975年長野県長野市出身。東京音楽大学器楽科(ピアノ専攻)卒業。在学中にチェンバロを始め、渡邊順生氏に師事。桐朋学園大学研究科(チェンバロ専攻)修了。2002年より拠点をヨーロッパに移し、オランダのアムステルダム音楽院にてボブ・ファン・アスペレン氏に師事。2005年以来イタリア・パヴィアに在住。ミラノ市立音楽院にてロレンツォ・ギエルミ氏にオルガンを師事し、2010年にディプロマを取得。
2004年にバロック時代のトリオ・ソナタの演奏とリサーチを目的としてアンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア(Ensemble Ricreation d’Arcadia)を結成し、同年ボンポルティ国際古楽コンクール(イタリア)にて第1位、また聴衆賞、ORF(オーストリア国営放送)録音賞を受賞するなどの圧倒的支持を得た。
山梨・古楽コンクール・チェンバロ部門最高位および栃木《蔵の街》音楽祭賞(2000)、ベルギー・ブルージュで行われた国際古楽コンクール・チェンバロ部門ディプロマ(2001、2004)、ケーテン(ドイツ)で行われたバッハ・アーベル国際ヴィオラ・ダ・ガンバ・コンクールにてチェンバロ特別賞(2006)、アムステルダム(オランダ)で行われたスヴェーリンク・オルガンコンクールでディプロマ(2007)、イタリア,ファーノ・アドリアーノ国際オルガン・コンクールにて第3位(2010)などを受賞。
リクレアツィオン・ダルカディアとしてORFレーベル(オーストリア)よりメルク国際古楽週間のオムニバスCD [ORF Edition Alte Musik CD 3034] がリリースされている。平成20年度、文化庁芸術家在外研修生。2011年のプレミオ・ボンポルティ国際古楽コンクールにおいて審査員を務めた。(ALM Records)