CD

Goldberg Variations : Genzoh Takehisa(Cemb)+14 Canons : Genzoh Takehisa, etc (Cemb, organ)

Bach (1685-1750)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ALCD1156
Number of Discs
:
1
Format
:
CD

Product Description


武久源造/バッハ:ゴルトベルク変奏曲
〜いわきアリオス所蔵16フィート弦付チェンバロによる〜


武久源造によるバッハ『ゴルトベルク変奏曲』。2度目の録音で、現在では稀な存在となった16フィート・ストップ弦を備えたチェンバロによる演奏。『ゴルトベルク変奏曲』は、2段鍵盤を備えるチェンバロのために書かれていますが、オルガン的な発想に加え、オーケストラ的な多様性な響きの可能性を内包している作品と言えるでしょう。そのような巨大な世界を表現するにあたって、武久源造はこの楽器による演奏を選択。新たなゴルトベルク像の誕生です。
 ワンポイントマイクによるDSDレコーディング。ドイツ製の最高級マイク「Brauner」を使用。(ALM Records)

【収録情報】
● J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(2段鍵盤チェンバロのためのアリアと種々の変奏) BWV.988


 武久源造(チェンバロ)
 使用楽器:16フィート弦付 マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1754年ツェル/ハス・モデル)

● J.S.バッハ:14のカノン(先のアリアの最初の8つの基礎音に基づく種々のカノン) BWV.1087

 武久源造(チェンバロA、オルガン)
 山川節子(チェンバロB)
 使用楽器:
 チェンバロA:16フィート弦付 マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1754年ツェル/ハス・モデル)
 チェンバロB:マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1741年ツェル・モデル)
 ポジティーフ・オルガン:エティエンヌ・ドゥベジュ氏製作 2008年ベルギー

 録音時期:2014年7月30日〜8月2日、2015年10月1,2日
 録音場所:福島県、いわき芸術文化交流館アリオス
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 使用楽器:いわき芸術文化交流館アリオス所蔵

【武久源造(チェンバロ&オルガン)】
1957年生まれ。1984年東京藝術大学大学院音楽研究科修了。チェンバロ、ピアノ、オルガンを中心に各種鍵盤楽器を駆使して中世から現代まで幅広いジャンルにわたり、様々なレパートリーを持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。また、作曲、編曲作品を発表し好評を得ている。音楽的解釈とともに、楽器製作の過程についても造詣が深く、楽器の構造的特色を最大限に引き出す演奏が、楽器製作家たちからも高く評価されている。
 1991年「国際チェンバロ製作家コンテスト(アメリカ・アトランタ)、また1997年(第7回)および2001年(第11回)「国際古楽コンクール〈山梨〉」、ほか多数のコンクールに審査員として招かれる。ソロでの活動とともに、2000年に器楽・声楽アンサンブル「コンヴェルスム・ムジクム」を結成し、指揮・編曲活動にも力を注ぎ、常に新しく、また充実した音楽を追求し続けている。2002年から毎年、韓国からの招請による「コンヴェルスム・ムジクム韓国公演」を行い、両国の音楽文化の交流に大きな役割を果たした。
 1991年よりプロデュースも含め30作品以上のCDをALM RECORDSよりリリース。中でも「鍵盤音楽の領域」(Vol.1〜9)、チェンバロによる「ゴールトベルク変奏曲」、「J.S.バッハオルガン作品集 Vol.1」、オルガン作品集「最愛のイエスよ」、ジルバーマン・ピアノによる「J.S.バッハ パルティータ[全曲]」ほか多数の作品が、「レコード芸術」誌の特選盤となる快挙を成し遂げている。2002年、著書『新しい人は新しい音楽をする』(アルク出版企画)を出版。
 2005年より鍵盤楽器の新領域とも言えるシンフォニーのピアノ連弾版に取り組み多方面から注目を集めている。2006年、NHKラジオ第1「ときめきカルチャー」コーナーに年間を通して出演。1998〜2010年3月フェリス女学院大学音楽学部及び同大学院講師。2012年、2013年、東京で上演されたラモーのオペラ『プラテ』、『レ・パラダン』にて音楽監督を務めた。また、ここ数年、ドイツ、リトアニア、アイスランド等の各国で、オルガン、チェンバロなどを駆使して、即興演奏を含む多彩なレパートリーによってコンサートを行い、注目を集めている。(ALM Records)

【山川節子(チェンバロ)】
鍵盤楽器奏者。福島県いわき市四倉町で幼少期を過ごす。
 チェンバロ、フォルテピアノなど様々な鍵盤楽器を演奏。ソロ、アンサンブルなどのほかに、企画・演出も手掛け、ユニークな活動を行う。ピアノ演奏の基礎を故・井口愛子氏に学び、ほかに作曲、アンサンブルなどの分野で多くの良き指導者に導かれ、早くから個性的な活動を開始。後に、ピアノ指導法と演奏について武田宏子氏のもとで研鑽を積む。全日本ピアノ指導者協会会員として後進を指導。鍵盤楽器奏者・武久源造氏に見いだされ、多くの示唆を受け、チェンバロをはじめ古楽器やフォルテピアノなどに深く携わる。また、長年に渡って武久氏に協力し、多様な音楽シーンの制作およびCD制作などに関わり、共演も多数。
 他に先駆けて1988年より2000年まで「子供のためのトークコンサート」を各地で開催しこの分野でのコンサート形式を確立。2005年5月より「ピアノ連弾講座」を開始。2005年より「交響曲を連弾で」シリーズを開始。武久氏とのピアノ連弾で作曲家自身のピアノ連弾用編曲によるシンフォニーの演奏を続けている。2007年よりスクエアピアノのコンサートを続けており、2014年、15年はスクエアピアノとシングルアクションハープによるアンサンブルを行い好評を得ている。2010年、11年、日本人楽器製作家及び修復家の手によるフォルテピアノの「お披露目コンサート」を行う。(ALM Records)

Track List   

Customer Reviews

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  2度目のゴルトベルクである当盤は、前...

投稿日:2021/04/12 (月)

  2度目のゴルトベルクである当盤は、前回(1度目)と比べても遜色なく、むしろ全く違った音色と演奏を聴けるものなので1度目の録音を聴いている方にもぜひ聴いていただきたい。   個人的な感想として、1度目のゴルトベルクがザラったした感触とすると、当盤は同様の造りながら仄かに滑らかさや艶やかさ、光沢をまとったような印象を持った。黒楽茶碗のような面持ちを連想させられた。演奏自体も1度目が楷書体、当盤はそれを少し崩して草書体のエッセンスも取り入れたようなひらめきと自由さを感じた。聴きようによっては日本の琴のように聞こえる部分もあったり、ひとつの楽器でこれほどの「音のバリエーション」が出せるのかとびっくりさせられたまま最後のアリアまで聴かせてくれる。さらにそこで終わりとせず、2台のチェンバロとポジティーフ・オルガンを絡ませた14のカノン BWV1087をカップリングしてくるあたりも心憎いプログラミング。   楽器の特性をフルに活用し、装飾や音の出し方を聴くと武久源造が「楽器の特長を存分に引き出しながらゴルトベルクに彩りを添えたい」と考えて奏でたのではと思ってしまう。また、これだけの表現を許容できるゴルトベルク変奏、それを創りあげたバッハの凄さに今更ながら舌を巻く思いだ。   名盤として知られるA.シュタイアーのゴルトベルク(2009年録音、Harmonia Mundi)もたしか同様の楽器を使っていたような気がするが(違っていたらごめんなさい)、音の多彩さ・パレットの豊富さは聴き比べしても面白そうだ。 これだけの演奏(と各変奏・音表現を的確に捉えたすばらしい録音にも拍手)があまり評判にならないのが不思議なくらいだ。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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