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Glenn Gould -The Complete 1981 Goldberg Sessions (11CD)

Bach (1685-1750)

User Review :4.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
19439977422
Number of Discs
:
11
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


グレン・グールド/バッハ:ゴルトベルク変奏曲 1981〜未発表レコーディング・セッション・全テイク

CD11枚組
グレン・グールド生誕90年・没後40年特別企画
ゴルトベルク変奏曲1981年録音発売40周年記念リリース
グレン・グールド・アーカイヴズ・シリーズ


グレン・グールドの生誕90年、没後40年、そして1981年録音の『ゴルトベルク変奏曲』発売40年を記念して、これまで未発売だった約10時間にわたる全セッション・テイクが初めて公にされます。聴き手はこの伝説的かつアイコニックなアルバムがどのような過程で制作されていったかをつぶさにテイクごとに一音一音辿っていくことができます。
 グールドが1955年のデビュー録音となった最初の『ゴルトベルク変奏曲』を録音した時、アナログ・テープによる録音が開始されてからまだ数年しか経っておらず、テープ自体も高価だったため、録音は各テイクを仕上げることにフォーカスされていました(その模様は2017年に「Glenn Gould - The Goldberg Variations - The Complete Unreleased Recording Sessions June 1955」[7CD+LP、完全生産限定 輸入盤]として発売済み)。一方、1981年の再録音では様相が一変していました。新しいテクノロジーとしてデジタル録音が導入され、それに加えて複数のアナログ・レコーダーを駆使してセッションの模様が克明に記録されました。またブリュノ・モンサンジョン率いるビデオ撮影クルーが「グールド・バッハ三部作」の最終作として全曲を撮影しており、CBSによるオーディオ・レコーディングと独クラザートによるビデオ撮影とを兼ねたセッションでもありました。
 CD10枚にわたって、グールドとCBSのプロデューサー、サミュエル・H・カーターによるやり取り、別ブースにいるブリュノ・モンサンジョンのコメントなどを交えつつ、順を追ってすべてのテイクが収録されており、グールドがどういう順序で全曲を仕上げていったかを追体験することができます(使用されたのはデジタルではなくアナログ・マスター)。グールドは、各テイクでの自らの演奏の出来を瞬時に判断し、しかも正確に記憶しており、各変奏をレコーディングする際、必ずその前の変奏のテイクの最後の部分をプレイバックしてテンポや表情を確認してから弾き始めていることから、この2回目の録音に当たっては、作品全体の構造を強く意識していたことがよくわかります。また映像用にやや演奏にメリハリを付けることもあり(セッション中にグールドが「これは映像用の演奏」と指定する場面も)、ビデオ用の演奏とレコーディング用の演奏の違いも明確に把握していました。
 今回、録音台帳を調べ、また実際のセッション・テープを検分することで、プロデューサーとしてグールドとともにクレジットされているサミュエル・H・カーターが参加できないセッションにおいて、別のプロデューサーが参加していたことが明らかになりました。当時29歳だったアメリカの作曲家リチャード・アインホーン(エインホーンとも。1952年生まれ)がそれで、カーターが体調を崩した2日間分のセッションのディレクションを担当しています。
 ディスク11には最終的に編集された全曲演奏が収録されており、2002年にルイーズ・デ・ラ・フエンテによってアナログ・マスターから再編集されたDSDリマスター版が採用されています。
 216ページにわたるオールカラーのハードカバー・ブックには、リチャード・アインホーンによるエッセイ、リイッシュー・プロデューサー、ロベルト・ルスとマルティン・キストナーによるテクニカルノートのほか、さまざまな写真、社内資料、セッションでのやり取りのスクリプトが各変奏の楽譜とともに掲載され、音楽の進行を追いながら、セッションの模様を容易にたどることができるように配慮されています。

● パッケージ仕様: 縦30cm x 横30cm x 厚み2.2cm 216ページ・ハードカバー・ブック仕様/オールカラー(CDはブック内のディスクホルダーに収納)
● 重量1.3kg
● ソニー・ミュージックジャパン限定特典:日本語スぺシャル・ブックレット封入
 ソニー・ミュージックジャパン出荷分にのみ、グールド研究の第一人者、宮澤淳一氏による解説、英文ライナーノーツの日本語訳などを掲載したスペシャル・ブックレットを封入。(輸入元情報)

【収録情報】
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 1981〜未発表レコーディング・セッション・全テイク


『セッションでの対話に登場する人物』
 グレン・グールド(ピアニスト)
 サミュエル・H・カーター(CBSマスターワークス・プロデューサー)
 リチャード・アインホーン(CBSマスターワークス・ディレクター)
 ブリュノ・モンサンジョン(映像監督)ほか

 録音時期:1981年4月22-25日、5月12-16日、19日、29日
 録音場所:ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
Disc1(74:32)
● 1981年4月22日&23日のセッション
 1-2. アリア:テイク1
 3-10. 第1変奏:テイク1〜4
 11-20. 第2変奏:テイク1・2・4・5・7
 21-28. 第3変奏:テイク1〜4
 29-34. 第4変奏:テイク1・5・6
 35-42. 第6変奏:テイク1・3・5・6
 43-46. 第7変奏:テイク1・2
 47-56. 第9変奏:テイク1〜5
 57-74. 第10変奏:テイク1〜8・10
Disc2(69:01)
● 1981年4月23日のセッション
 1-35. 第11変奏:テイク1、インサート1(テイク1〜4)、インサート2(テイク1〜3)、インサート3(テイク1〜9)
 36-59. 第12変奏:テイク1〜8、インサート1(テイク1〜4)
 60-69. 第13変奏:テイク1・2、インサート1(テイク1・3・4)、テイク3・4
 70-73. 第14変奏:テイク1・2
 74-79. 第15変奏:テイク1〜3
Disc3(65:48)
● 1981年4月24日&25日のセッション
 1-19. 第16変奏:テイク1〜3、第2部(テイク1・2)、第2部インサート1(テイク1〜4)
 20-25.第17変奏:テイク1〜3
 26-45. 第18変奏:テイク1〜10
 46-47. 第8変奏:テイク1
 48-57. 第3変奏:リメイク テイク1〜4・6
 58-73. 第1変奏:インサート テイク1〜3・6〜10
 74-79. 第2変奏:インサート1 テイク1〜3
 80-93. 第4変奏:インサート1 テイク1〜3、インサート2 テイク1〜4
Disc4(42:51)
● 1981年4月25日のセッション
 1-11. 第6変奏:インサート1 テイク1〜5
 12-37. 第7変奏:インサート1 テイク2〜4、インサート2 テイク1、インサート3 テイク1、インサート4 テイク1〜3、インサート5 テイク2〜5
 38-51. 第9変奏:インサート1 テイク1〜4、インサート2 テイク1〜3
 52-73. 第10変奏:インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1〜3、インサート3 テイク1〜4
 74-87. 第12変奏:インサート1 テイク1〜4、インサート2 テイク1〜3
Disc5(42:10)
● 1981年4月25日のセッション
 1-17. 第13変奏:インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1〜4、インサート1 テイク3・4
 18-39. 第14変奏:インサート1 テイク1〜4、インサート2 テイク1、インサート3 録音用テイク1・2 ビデオ用テイク1・2
 40-45. 第16変奏:インサート1 テイク1〜3
 46-75. 第17変奏:インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク2〜9、インサート3 テイク3〜5、インサート2 テイク10・11
 76-89. 第8変奏:インサート1 テイク1〜3、インサート2 テイク1・2、インサート3 テイク1・2
Disc6(56:41)
● 1981年5月12日のセッション
 1-15. 第19変奏:テイク1〜7
 16-17. 第21変奏:テイク1
 18-31. 第22変奏:テイク1〜5、インサート1 テイク1・2
 32-65. 第23変奏:テイク1〜4、インサート1、テイク1〜6、インサート2 テイク1〜6
 66-68 第24変奏:テイク1〜3
 69-70. 第25変奏
Disc7(50:54)
● 1981年5月13日のセッション
 1-7. 第25変奏:インサート1 テイク1〜3
 8-34. 第26変奏:テイク1〜15
 35-50. 第27変奏:テイク1〜4、インサート1 テイク1〜4
 51-70. 第28変奏:テイク1〜4、インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1・2、インサート3 テイク1・2
 71-80.第29変奏:テイク1・2、インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1
 81-82. 第30変奏:テイク(番号なし)
 83. 第29変奏:インサート2、テイク2
 84-85. 第30変奏:テイク(番号なし)
 86. 第29変奏:インサート2、テイク3
 87-88. 第30変奏:テイク(番号なし)
Disc8(69:25)
● 1981年5月14日&15日のセッション
 1-11. アリア・ダ・カーポ:テイク1、インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1・2
 12-28. 第20変奏:テイク1〜11
 29-38. 第5変奏:テイク1〜5
 39-42. 第26変奏:インサート1 テイク1・2
 43-54. 第27変奏:インサート1 テイク1〜3、インサート2 テイク1〜3
 55-58. 第29変奏:インサート1 テイク1・2
 59-78. 第24変奏:リメイク テイク1〜10
 79-84. 第30変奏:リメイク テイク1〜3
 85-90 アリア:リメイク テイク1〜3
Disc9(57:54)
● 1981年5月16日のセッション
 1-15. アリア:リメイク2 テイク1〜6
 16-19. アリア・ダ・カーポ:インサート1 テイク1・2
 20-25. 第25変奏:リメイク テイク1〜3
 26-27. 第20変奏:インサート1 テイク2
 28-33. アリア・ダ・カーポ:インサート1テイク2へのインサート テイク1〜3
Disc10(64:25)
● 1981年5月16日&19日のセッション
 1-17. 第25変奏:インサート1 テイク1〜3、インサート2 テイク1・2、インサート3 テイク1〜3
 18-23. 第5変奏:インサート1 テイク1〜3
 24-33. 第24変奏:リメイク 第2部へのインサート テイク1〜5
 34-53. 第10変奏:リメイク インサート1 テイク1〜4、インサート2 テイク1・2、インサート3 テイク1〜4
 54-61. 第14変奏:インサート1 テイク1・2、録音用テイク1・2
 62-73. 第25変奏:リメイク インサート1 テイク1〜3、インサート2 テイク1〜3
 74-85. 第8変奏:インサート テイク1〜6
Disc11(51:11)
● J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(全曲 最終編集版)
 1. アリア
 2. 第1変奏 1段鍵盤
 3. 第2変奏 1段鍵盤
 4. 第3変奏 同度のカノン、1段鍵盤
 5. 第4変奏 1段鍵盤
 6. 第5変奏 1段あるいは2段鍵盤
 7. 第6変奏 2度のカノン、1段鍵盤
 8. 第7変奏 1段あるいは2段鍵盤。
 9. 第8変奏 2段鍵盤
 10. 第9変奏 3度のカノン、1段鍵盤
 11. 第10変奏 フゲッタ、1段鍵盤
 12. 第11変奏 2段鍵盤
 13. 第12変奏 4度の反行カノン
 14. 第13変奏 2段鍵盤
 15. 第14変奏 2段鍵盤
 16. 第15変奏 ト短調、5度の反行カノン、1段鍵盤
 17. 第16変奏 序曲、1段鍵盤
 18. 第17変奏 2段鍵盤
 19. 第18変奏 6度のカノン、1段鍵盤
 20. 第19変奏 1段鍵盤
 21. 第20変奏 2段鍵盤
 22. 第21変奏 7度のカノン
 23. 第22変奏 アラ・ブレーヴェ、1段鍵盤
 24. 第23変奏 2段鍵盤
 25. 第24変奏 8度のカノン、1段鍵盤
 26. 第25変奏 2段鍵盤
 27. 第26変奏 2段鍵盤
 28. 第27変奏 9度のカノン、2段鍵盤
 29. 第28変奏 2段鍵盤
 30. 第29変奏 1段あるいは2段鍵盤
 31. 第30変奏 クオドリベット、1段鍵盤
 32. アリア・ダ・カーポ

 グレン・グールド(ピアノ)

 アナログ・マスター編集版 DSDマスタリング(2002年)

● Disc1-10:
 リイッシュー・プロデューサー:ロベルト・ルス(ソニークラシカル・インターナショナル)
 マスタリング・エンジニア:マルティン・キストナー(ベルリンb-sharp media solutions)

● Disc11(オリジナル・レコーディング)
 プロデューサー:グレン・グールド、サミュエル・H・カーター
 ディレクター:リチャード・アインホーン
 レコーディング・エンジニア:スタン・トンケル、ジョン・ジョンソン、レイ・ムーア、マーティン・グリーンブラット
 リイッシュー・プロデューサー&DSDマスタリング:ルイーズ・デ・ラ・フエンテ
 リイッシュー・エンジニア:アンドレアス・K・マイヤー
 Original Catalog Number: MK37779
 Original Release date: August 1982

★ソニー・ミュージックジャパン限定特典:日本語スぺシャル・ブックレット封入
 ソニー・ミュージックジャパン出荷分にのみ、グールド研究の第一人者宮澤淳一氏による解説、英文ライナーノーツの日本語訳などを掲載したスペシャル・ブックレットを封入(輸入元情報)

■関連情報
国内盤カタログ再発シリーズ『GLENN GOULD 90/40』

Customer Reviews

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グールドが好き、バッハが好き、ゴールドベ...

投稿日:2022/10/17 (月)

グールドが好き、バッハが好き、ゴールドベルク変奏曲も好きな方は必携のセットではないでしょうか。1997年4月に刊行された音楽之友社のムック本「クラシック不滅の名盤800」に掲載されていた作曲家:吉松隆氏の81年版ゴールドベルク変奏曲の興味深い論評の一部を掲載させていただきます。「〜グールドは、奇しくもその鮮烈なレコード・デビューもこのゴールドベルク変奏曲。言わば、ゴールドベルクで始まりゴールドベルクで閉じた彼の人生なのだが、この曲、よく考えるとG(ソ)の音で始まってGの音で終わる頭文字Gの変奏曲。彼のイニシャルがG・Gであることを思うとこの神話的不思議にはゾッとさせられる。」

小市民 さん | 静岡県 | 不明

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未聴なので★3つとしております。 これ...

投稿日:2022/07/31 (日)

未聴なので★3つとしております。 これで新旧ゴルトベルクのレコーディング・セッションが揃い踏みしたわけだが、本当はこれらより前に、グレン・グールド・エディション」(1992年)でラインナップされていたがグレン・グールド・リマスタード〜ザ・コンプリート・ソニークラシカル・アルバム・コレクション(2015年)には収録されなかったグールド没後に発売されたソニー・クラシカル音源や、カナダのCBC放送音源、メロディア音源を纏めたボックスをリリースすべき。 当時キングレコードから出始めた一連のディスクを販売終了させてまで旧エディションへ組み込んだのに、2015年以降知らぬ顔。版権が切れたとか問題があるのだろうか。

Candide さん | 富山県 | 不明

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