グールドのバッハの魅力を坂本龍一が独自の視点で解き明かす
1982年50歳で惜しまれて世を去ったグレン・グールド。1955年のゴールドベルク変奏曲に始まる彼のバッハ演奏は、それまでのバッハという概念を覆し清新でヴィヴィッドな中に深い精神性を湛え20世紀の新しいバッハ演奏の規範を確立したといえます。
2008年にはNHK教育テレビ「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」で、4回番組として紹介され、番組の中で坂本龍一は、お気に入りの「ブラームス：間奏曲集」を山水画のようと評しました。そしてその年末、坂本龍一が独自の鑑識眼で選んだベスト盤「グレン・グールド坂本龍一セレクション」がリリースされ、大きな話題を呼び、クラシックとしては異例の売上げを記録しました。また同番組は「知る楽 こだわり人物伝」として2009年8月に異例のアンコール放送がなされ、大きな反響が寄せられました。
前作「グレン・グールド坂本龍一セレクション」はバッハ以外の作品から選ばれましたが、今回はグールドの代名詞ともいえるバッハから選曲。企画には宮澤淳一氏（青山学院大学准教授）が全面協力。付属のブックレットには「坂本龍一×宮澤淳一対談」を収録します。（ソニー・ミュージック）
【収録情報】
Disc1
・ゴールドベルク変奏曲 BWV988〜アリア*
・インヴェンションとシンフォニア〜シンフォニア第9番ヘ短調 BWV795*
・ピアノ協奏曲第1番ニ短調 BWV1052〜第3楽章 アレグロ*
・パルティータ第6番ホ短調 BWV830〜II. アルマンド
・パルティータ第6番ホ短調 BWV830〜VII. ジーグ
・ピアノ協奏曲第5番ヘ短調 BWV1056〜第2楽章 ラルゴ
・イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971〜第2楽章 アンダンテ
・平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲とフーガ第14番嬰ヘ短調 BWV859
・インヴェンションとシンフォニア BWV772−801〜シンフォニア第5番変ホ長調 BWV791
・平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調 BWV873
・ピアノ協奏曲第3番ニ長調 BWV1054〜第2楽章 アダージョ・エ・ピアノ・センプレ
・ピアノ協奏曲第7番ト短調 BWV1058〜第1楽章 アレグロ
・ピアノ協奏曲第4番イ長調 BWV1055〜第1楽章 ラルゲット
・平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲とフーガ第20番イ短調 BWV889
・平均律クラヴィーア曲集第2巻〜前奏曲とフーガ第23番ロ長調 BWV892
Disc2
・イタリア風アリアと変奏 イ短調 BWV989〜アリア
・フランス組曲第2番ハ短調 BWV813〜V. メヌエット
・フランス組曲第3番ロ短調 BWV814〜 IV. メヌエット
・フランス風序曲ロ短調 BWV831〜 VII. サラバンド
・イギリス組曲第3番ト短調 BWV808〜I. プレリュード
・イギリス組曲第3番ト短調 BWV808〜II. アルマンド
・イギリス組曲第3番ト短調 BWV808〜V. ガヴォットI
・イギリス組曲第3番ト短調 BWV808〜VI. ガヴォットII−ガヴォットI
・ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調 BWV1019〜第2楽章 ラルゴ
・イギリス組曲第5番ホ短調 BWV810 〜VII. ジーグ
・イギリス組曲第6番ニ短調 BWV811〜VI. ガヴォットI
・イギリス組曲第6番ニ短調 BWV811〜VII. ガヴォットII−ガヴォットI
・小プレリュード ハ短調 BWV934
・小プレリュード ニ長調 BWV925
・小プレリュード ヘ長調 BWV928
・フーガの技法〜コントラプンクトゥス第１番
・フーガの技法〜コントラプンクトゥス第14番 (未完)
・ゴールドベルク変奏曲 BWV988〜第25変奏（2段鍵盤）
グレン・グールド（ピアノ）
レナード・バーンスタイン指揮
ウラディーミル・ゴルシュマン指揮
コロンビア交響楽団
ハイメ・ラレード（ヴァイオリン）
*モノラル録音
※収録内容・曲順は変更になる場合もございます。
選曲・企画監修：坂本龍一
解説：宮澤淳一
