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Complete Keyboard Works Vol.2 -Towards the North : Benjamin Alard(Organ, Cemb, Claviorganum)(4CD)

Bach (1685-1750)

User Review :4.5
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMM902453
Number of Discs
:
4
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

In this second installment of the complete keyboard works, Benjamin Alard demonstrates with splendid eloquence how invaluable the young Bach's north German experience proved to be. His attentive examination of the works of the great organ masters and his craving for all kinds of music significantly broadened the stylistic foundations of his keyboard writing. The wide range of works presented here, complemented by pieces by Buxtehude, Reinken and Pachelbel, illustrates in exemplary fashion the power of a master in the making.

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Benjamin AlardによるJ. S. Bach鍵盤音楽全...

投稿日:2023/08/23 (水)

Benjamin AlardによるJ. S. Bach鍵盤音楽全集第2巻。演奏以外の事から記して恐縮ですが、この盤のPeter Wollnyによる解説で(今回はAlardのインタビュー記事はなし)、この全集企画が誰がどのようにリーダーシップをとって進めていくのか、1巻の時より大分解るようになってきたように思います。おそらく企画・選曲の要になっているのはWollnyを中心とした音楽学者達で、それにAlardが演奏担当で関わっていくようですね。もちろん若くして「アンドレアス・バッハ写本」CDを出す位の、歴史的な音楽に対する見識が半端無いBenjamin Alardですから、ただ言われた曲を演奏するのではなく、企画段階から積極的に参加していってるのは想像に難くありませんが、それでもこの全集企画の主になっているのはmusicologist達であるのはほぼ間違いないでしょう。第2巻である本盤はアルンシュタット時代を中心に、J.S.Bachの北ドイツ(オルガン)楽派との関わりをテーマにしたもので、CD1がJ.S.Bachがアルンシュタット時代に実際に旅して滞在したリューベック、CD2がリューベック滞在時に訪問していたハンブルグ、CD3がノイマイスター・コラール中心のオルガン・コラール、CD4がそれで収まりきらない(と思われる)曲集となっています。CD1の最初とCD2の9曲目に最新(2006年)の発見であるWeimar Tablatureに記されたBach自身による最古の筆写譜(15歳、少年時代リューネブルク留学時)の題材であるBuxtehudeとReinckenの作品も収録されてることから、アルンシュタット時代にとどまらず、Bachの強固な音楽的バックボーンとなった北ドイツを広く扱った巻と言えるでしょう。今回1巻の時より個々の収録曲に関する解説がかなり丁寧になっており、それを読むと選曲と配置はPeter Wollnyらによる曲の様式研究を大きな柱とされているようで、個々の曲の成立年代等もこれまでの研究よりもはやめの時期を想定していることが多いようです。ここらへんは、現在でも議論の対象になっているところでしょうが… 1巻の時同様、偽作とされてきた作品も複数含まれており、真贋論争も同様でしょうから、やはり私たち音楽学の素人にとっては、もう少し各作品についての丁寧な解説が欲しかったところです。演奏は1巻同様、堅実さと若々しさを併せ持った好感の持てるものですが、瑞々しい詩情は美点である反面、特にオルガン演奏においてやや大味な面も否定できず、ここらへんは純粋なオルガンの大家であるFoccroulleらの安定と明晰さにはまだだいぶ及ばないかな、というのが正直な印象です。Alard自身はマルチ楽器奏者であることが信条の一つなのでしょうが、聴きての自分達としてはやはり本分はチェンバロ演奏にあるように思えます(ここらへんはオルガンがダントツだったKoopmanとは反対ですね)。学術的・資料的には意義の深い全集なので、古楽ファンには(ややマニアックですが)一聴の価値は十分あると思います。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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  ヤング・バッハが豊かに成長していく時...

投稿日:2021/05/31 (月)

  ヤング・バッハが豊かに成長していく時期の鍵盤作品を一堂に聴くことができる良盤。もちろん、後のバッハが創作した「名作揃い」というわけではないが、バッハを愛する者であればCDラックに入れておきたいセットであるはずだ。   21世紀の現代においてバッハのように旅し、師の教えを吸収しつつそこを乗り越え作品を創造するような高校生や大学生が果たしているだろうか。自分に照らして考えてみても到底比較にならない低レベルなティーンエイジャーだったのだから偉そうなことは言えないが…。 現代の我々と異なり当時の青年の成長密度は驚くほど濃密だったのだろう。   「フーガ ト短調 BWV 578」などは、中学時代に音楽の授業で取り上げられていたことを覚えている。教科書には「フーガ」という音楽形態を勉強するための教材としてであったが、アラールのディスクを聴いているとフーガの勉強のためより、「自分より数歳上でしかなかったバッハがここまでの技量と音楽性を持ち合わせていたことを発見させ、その成長に追いつけるように」という意味で教育に活用すべきだったのではと思ったりもしていた。   第1集と同様、オルガンやチェンバロ、更にはクラヴィオルガヌムなる楽器まで登場。ソプラノとのコラールも取り混ぜ4枚の量ながら飽きさせない造りと響きはぜひとも聴いていただきたい。同じ時代を生きた他の巨匠の作品も混ざっており時代の風も感じられる、充実極まる内容と曲目と視界の広さを愉しんでほしい。お勧めです。        

うーつん さん | 東京都 | 不明

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