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Complete Keyboard Works Vol.1 -The Young Heir: Benjamin Alard(Organ, Cemb)

Bach (1685-1750)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMM902450
Number of Discs
:
3
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

BACH: COMPLETE WORKS FOR KEYBOARD 1 BENJAMIN ALARD From the years of apprenticeship in Ohrdruf to his first major post as organist at Arnstadt, Bach constantly enriched his musical culture. He was underpinned by a strong family tradition and driven by iconic respect for the old masters and an unfailing curiosity. In Volume 1 of Benjamin Alard's complete keyboard music series, the eloquence and intelligence of his playing are the ideal medium to reveal the technical mastery of Bach's early works. Alard conveys the essence of this young composer's musical discourse at a time when he was already measuring himself against the yardstick of predecessors and contemporaries alike.

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自分がBenjamin Alardに初めて接したのはお...

投稿日:2023/07/30 (日)

自分がBenjamin Alardに初めて接したのはおそらく、S.Kuijken/La Petite Bandeの録音だったと思うのですが、その時はそのチェンバロ奏者に特に関心を持つ事はなく、その後S.Kuijken氏からいただいた著作にわざわざその名前が触れられていたのを読んで興味を持ち、J. S. Bachのパルティータ全集を購入しました。その全集は録音当時Alardがわずか25歳であったにも関わらず、Bach組曲中の最難曲集(個人的に名演がほとんど思い当たらない!)に対して、あまりに自然な適合性をみせていたのに驚嘆したのを覚えています。で、このAlard最初の大仕事、バッハ鍵盤音楽全集ですが、あえて最初に苦言を呈しておきたいと思います。おそらくこの仕事はAlard一人の制作企画によるものでなく、Harmonia Mundi France、(Basel) Schola Cantorum、ひょっとすると解説を執筆しているPeter Wollnyらも加わったチームによる一大プロジェクトではないかと思うのですが、企画、選曲すべてがそれこそ最新のBach研究成果を取り入れた非常に高度な内容であるのはわれわれ音楽学の素人にも朧げには想像できます。問題は、CDに附属した解説がPeter Wollnyの概括的なものと実際の演奏についてのAlardのインタビューのみで、曲ひとつひとつに、何故この曲が選ばれてどのような背景、位置にあるのかの詳細な解説がほとんどなく、よほどのBach音楽学の専門家でなければこの演奏内容の意義が説明なしでは了解できないことです。たとえば、この1巻はBachが故郷を離れて音楽の修業を本格的に始めたオールドルフ、リューネブルク若い頃の作品数十曲は(明らかに偽作と考えられる5曲ほどを含めて)、ほとんどが作曲年代が未定です。出典がアンドレアス写本の5曲、メラー手稿譜による8曲はおおよそい、アルンシュタット時代に割り当てられているのですが、ここに収録されているBachのつまでとの類推はできているでしょうが、13曲と最も多いノイマイスター・コラール集からのものは作曲年代の手がかりがないのが現状のはずなので、この収録曲をこの3時代に割り振った根拠が解りません。ここらへんは日進月歩のBach研究によって、どんどん新しい学説が出ているかも知れず、それを根拠にして制作されているなら、ぜひ一曲一曲の解説を記載して欲しかったところです(古のDavid Munrowは遺作の名盤「ゴシック期の音楽」において、自ら一曲一曲の詳細な解説を書いており、古楽CDはかくあるべし、の見本でした)。CD企画についての文句を最初に長々と書きましたが、このCDの内容については最新の研究成果を踏まえた非常に貴重で興味深いものであるのは疑いなく、歴史的にも意義の高い企画となるのは間違いないでしょう。Benjamin Alardの演奏は、そうした最新の研究を踏まえた控えめながら高貴で新鮮味あふれるもので、チェンバロにおいてもオルガンにおいても美しい一級の良演奏と思います(BWV992がオルガンで演奏されるのだけは違和感が拭えませんが)。自分らBachファンを自任するものでも、これまでそうは耳にできなかった曲の数々をこれだけ上質の演奏で今後繰り返し聴けることは大きな喜びです。歴史的CDとしては資料的に不親切なのが強烈に不満ですが、できるなら今後詳細な解説をつけた国内盤の発売を期待したいと思います。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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  バッハの偉業に真っ向から挑戦するかの...

投稿日:2021/05/25 (火)

  バッハの偉業に真っ向から挑戦するかのような野心的なシリーズが始まった。1人でバッハの鍵盤楽器(チェンバロ、オルガンなど)のための作品をすべて演るという。若い演奏者だからこそここまで思い切った企画に飛び込めるのだろうか。バッハの音楽を愛する一音楽愛好者として楽しみにしつつ、応援していきたい。   第1巻となる当盤では若かりしバッハの作品と、彼に影響を与えた作品を混ぜてその成長を記録したものとなっている。なるほど、たしかに「若さゆえ」と思わせる瑞々しい作風であるが、バッハがバッハたる「端緒」を見つけてみたり、当時の「先輩」から得たものを作品に活かそうとしている部分を探すのも一興だ。バッハのディスクというととかく充実期から後期にかけての作品や有名曲をフォーカスしたディスクが多くなるため、小品や有名とは言い難い曲を集めるのは割と難しい気がするのでこうした企画は挑戦的であると同時に、我々リスナーにとっても利点が多い。作曲年代順に揃えてくれているのでバッハの伝記を読みながら音楽をさらうこともでき、まことに集めがいのあるシリーズだ。加えて、ディスクごとに楽器も替えており、音色や機構の違いに思いをはせるのも愉しいことだ。同時にこれほど多種多様な楽器が散らばっているヨーロッパの奥深さにも驚かされる。頭でわかっていてもこうして聴いてみることで「耳の旅」ができるのもこの全集の特長となるであろう。    諸説あるが、「学(まな)ぶ」という言葉は「真似(まね)」から派生したという。バッハも当時の巨匠たちの技法を真似してはそこから学んでいったのだ。ローマが一日にして成らなかったのと同じく、J.S.バッハも一日にして成ったわけではないのだ。その過程と道のり、そして作品の進化(深化)をバンジャマン・アラールの演奏によって追っていきたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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