バッハ:オルガンのための作品全集(16CD)
ベルナール・フォクルール
日本語解説付き
演奏者自身による解説を完全翻訳
まさかのカタログ復活! それも「全部ひとつのお値打ちBOX」で!
オルガン芸術家ベルナール・フォクルールの名をベルギー全土、いや全世界に知らしめた
伝説の全曲録音。比類ない自然体のタッチは「オルガン嫌い」の方にもぜひお奨め!
かつてのRicercarレーベルの一時活動休止によって廃盤になった過去録音のなかでも、飛びぬけて重要な録音がいきなりカタログ復活します! リチェルカール・コンソート創設メンバーでもあるベルギー随一のオルガニスト、ベルナール・フォクルールの金字塔ともいうべきバッハ・オルガン作品全曲録音。ちょうど先日「長年の沈黙を破ってのバッハ新録音!」としてリリースされた最新録音のバッハ作品集(MRIC276)が『レコード芸術』誌のレビューで特選を得たのがまだ記憶に新しいところ。「幻の旧リリース・アイテム」を血眼になってお探しのファンの方も多く、廃盤状態になっているのを惜しんでやまない方々も少なくない録音だっただけに、復活はなんとも嬉しい限り。フォクルールは他にも、2002年にRicercarレーベルが復活した直後に録音した古楽&近現代作品によるライヴ・アルバム(MRIC209)も先日ようやく日本盤リリース、やはり『レコ芸』特選を得ていますから、彼自身に注目の高まっているこのタイミングでの登場は絶妙といえます!
1982年から97年まで、実に15年もの歳月をかけて連綿と録音されていったこの入魂の全曲録音のあと、フォクルールはしばしバッハ録音をあえて避け、ラインケン、シャイデマン、トゥンダー、ブクステフーデと「バッハの先駆者たち」のオルガン作品ばかりをRicercarに録音しつづけていました。2007年、生誕300周年を記念して録音・リリースされたブクステフーデのオルガン作品全集(MRIC250)も、今もって高く評価されつづけている決定的録音。そうした周到な伝統様式への研究あればこそ、あのバッハの新録音の充実解釈が生まれたのかと思いきや、それ以前に録音されていたこの全曲録音をあらためて聴き返してみると、ドイツの歴史的傑作! と気負ったりせず、泰然自若のタッチで作品それぞれの持ち味をあざやかに引き出してゆくスタイルは、すでに当時もうしっかり確立されていたのだとわかります。
本人執筆による、とほうもなく充実した分量の解説書も、もちろん完全翻訳!
北はハンブルクから南はフライブルクまで、ドイツ各地(およびスイス、ベルギーなど近隣諸国)に残る、ジルバーマンやシュニットガーなどの歴史的オルガン14基をあざやかに弾き分けての演奏解釈は、教会ごとの自然な響きを大切にした秀逸録音とあいまって、フォクルールならではの「気負わぬ美」を圧倒的に印象づけてやみません。音楽の父・バッハは何よりもまずオルガンの大家だったけれど、オルガンの響きは何だか恐いし・・・と苦手意識を抱えておられる方にこそ、この録音は強烈にお奨めできます。
本場ヨーロッパの愛好家たちも熱烈に支持してやまない「本物中の本物」です。(マーキュリー)
【収録情報】
・バッハ:オルガンのための作品全集
ベルナール・フォクルール(オルガン)
録音時期:1982-97年
録音方式:デジタル(セッション)
【オルガン作品として分類されている曲目】(本全集に収録されています)
・オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ BWV525〜530
・前奏曲とフーガ、トッカータとフーガ、ファンタジアとフーガ BWV531〜552
・小さな前奏曲とフーガ BWV553〜560
・ファンタジアとフーガ BWV561〜563
・トッカータとフーガ BWV564〜566
・単独前奏曲 BWV567〜569
・単独ファンタジア BWV570〜573
・単独フーガ BWV574〜581
・パッサカリア BWV582
・オルガン独奏のためのトリオ楽章 BWV583〜586
・オルガンのためのさまざまな小品 BWV587〜591
・他の作曲家の協奏曲からの独奏編曲 BWV592〜597
・足鍵盤のための練習曲 BWV598
・コラール前奏曲『オルガン小曲集』 BWV599〜644
・コラール前奏曲『シュープラー・コラール』 BWV645〜650
・コラール前奏曲『ライプツィヒ・コラール』 BWV651〜668
・コラール前奏曲『鍵盤練習曲集第3巻』 BWV669〜689
・コラール前奏曲『キルンベルガー・コラール』 BWV690〜713
・コラール前奏曲(その他) BWV714〜764
・コラール変奏曲 BWV765〜771
・新発見のコラール前奏曲『ノイマイスター・コラール』 BWV1090〜1120
・2008年新発見コラール BWV1128
【オルガン用とは特定されず、鍵盤作品として分類されている曲目】(本全集に収録されています)
・四つのデュエット BWV802〜805
・前奏曲とフゲッタ(小フーガ) BWV899・901・902
・ファンタジアとフーガ イ短調 BWV904
・単独フーガ BWV917・945〜947・953・956
・前奏曲ハ長調 BWV943
【バッハ作品全集番号(BWV)で分類番号を与えられていない曲目】(本全集に収録されています)
・コラール「主キリスト、神の息子」 Herr Chrsit, der einig Gottes Sohn(Anh.55)
・コラール「わが最愛の神に」 Auf meinen lieber Gott
・コラール「その日、歓喜の王国が」 Der Tag der ist Freudenreich
・コラール「賢からぬ口は語る」 Es spricht der unweisen Mund
・コラール「主イエス・キリストは人にして神」 Herr Jesu Christ war Mensch und Gott
収録外作品(偽作・未完) 本全集には収録されていません
BWV567, BWV573, BWV580, BWV581, BWV584, BWV597, BWV634, BWV691〜693, BWV706〜708
BWV741, BWV746, BWV748〜750, BWV752, BWV754〜757, BWV759〜761, BWV763, BWV764
BWV770, BWV771