ベイビーズが残した最後のアルバム。前作以上にアメリカ寄りの音になって、ものすごくキャッチーで聴きやすい作品です。でも、ジョン・ウェイトと言うヴォーカリストが歌えばそれだけでは終わらない。明るさの中にも少しの影があり、それはこの先ソロやバッドイングリッシュで聞かせてくれるあの情緒と同様のもの。ベイビーズの再結成なんかも夢だけど、無理でしょうかね。

実はこのアルバム、１９７８年当時メンバーの脱退などのごたごたがあり、収録曲が大幅に変更されています。確かにこのアルバムはベイビーズの中でも名作ですが、ポップな印象が強く、もともと収録予定だった曲はロック色も強く、今回の再発売に際して、オリジナル音源などを加えたエクスパンデッドバージョンを期待していました；；・・・と、個人的な感想はさておき、この作品中の名曲は最後の「カリフォルニア」ですよ！！これを聞かずしてベイビーズをかたるなかれ！

突然出たベイビーズのライヴ盤。ライヴでもジョンの歌は的を得ていてさすがの一言。依然出ていたブートレッグとは音質の点でも一線を画していて、嬉しいですね。無理な話ではあるけれど、この場にいたかった、心の底からそう思わせるアルバム。