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当世流行劇場 18世紀ヴェネツィア、絢爛たるバロック・オペラ制作

B.マルチェッロ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784624934286
ISBN 10 : 4624934288
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

退廃を極めた水の都、18世紀ヴェネツィアを絢爛と彩るバロック・オペラ制作現場の貴重な証言記録。様々なオペラ業界関係者を鮮やかに戯画化した、オペラ史上必読とされる幻の風刺書が、いま現代によみがえる。

【著者紹介】
ベネデット・マルチェッロ : 1686‐1739。ヴェネツィアの貴族、政治家、作曲家。兄のアレッサンドロも作曲家として知られる。後期バロックの協奏曲、ソナタをはじめ、多くの教会音楽、世俗歌曲を残す。著述でも知られ、「当世流行劇場」(1720)は当時のオペラ界を強烈に風刺したものとして、オペラ史研究に必読の文献である

小田切慎平 : 1955年生まれ、早稲田大学第一文学部仏文科卒。広告会社、フリーライター、テレビ番組制作会社、クラシック音楽事務所をへて、現在は再びフリーのライターならびに翻訳業で活動中

小野里香織 : 1970年生まれ、慶応義塾大学文学部美学美術史学卒。フィレンツェへ留学後、サンマリノ共和国総領事館、イタリアの出版社の日本代表事務所、フェラガモ美術館、イタリア貿易振興会勤務をへて、現在はフリーランスの通訳/翻訳家としてファッションから、食品&ワイン、芸術、バイク、バラエティー番組まで幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あくび虫

    予想外に面白かったです。ただの嫌味の重なりで、鬱憤のはけ口といった風情。訳者の解説が入るので、当時のヴェネツィアの空気を感じらます。ーーこの本の生まれた状況も説明されていて、それによって、世界観が一回り広がっています。入れ子方式の物語で、本題はマルチェッロとヴィヴァルディ(あるいは音楽の新旧)であるかのようです。ーーよくこんな本を出版する気になったな、と著者に呆れてしまいます。

  • バジルの葉っぱ

    ベネデット・マルチェッロがヴィヴァルディや当時のオペラを批判するためにかいて出版したものの翻訳。マルチェッロは音楽をきいたかんじはスマートないい人みたいな感じなのに、こんな皮肉とあてこすりに満ちた本をわざわざ出版するなんて意外に性格わるかったんではないかと・・・。

  • is49

    オーボエ業界では有名なマルチェッロ(オーボエ協奏曲は兄作曲というのが今では定説ですが)によって書かれた18世紀のオペラ制作の舞台裏を痛烈に皮肉った本。マルチェッロによる記述はあまりに皮肉が効きすぎていて理解が難しいのですが、要所要所に訳者による丁寧な解説が挿入されていてようやくマルチェッロの言わんすることが分かります。当時の劇場では誰もオペラなんかみておらず、飲食、泥酔、喫煙、賭博が日常的で、客を入れるために劇場支配人が売春婦を入れて専用の部屋まで用意していたそうです。歴史的にも貴重な本だと思います。

  • Auristela

    例えマルチェッロが色眼鏡をかけていたとしても、彼が劇場関係者をこき下ろせば下ろすほど、オペラハウスの魅力は否が応にも増していく、、

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