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ISBN 10 : 4480097759
Content Description
「エディプス・コンプレックスはあらゆる社会に存在する」とフロイトは説いたが、マリノフスキーはこの仮説に対し民族誌的資料を駆使し、それが近代西欧の家父長制的社会特有の現象であると根底から相対化してみせた。近代的社会人類学の確立者として学説史に不朽の名を刻んだマリノフスキーが、性において人類の内なる自然と文化的力との相互作用のドラマを考察した古典的名著で、家族の起源、近親相姦の禁忌、父系制と母系制との関係等いまだ多くの示唆を与えてくれる。また、文化の概念をはじめ、彼の主要な理論、概念が展望でき、マリノフスキー理解の恰好な入門ともなっている。
目次 : 第1部 コンプレックスの形成(問題点/ 父権制と母権制における家族 ほか)/ 第2部 伝承の鏡(母権制におけるコンプレックスと神話/ 疾病と倒錯 ほか)/ 第3部 精神分析と人類学(精神分析と社会科学との間の裂け目/ 「抑圧されたコンプレックス」 ほか)/ 第4部 本能と文化(自然から文化へ/ 発生期の文化の揺籃としての家族 ほか)
【著者紹介】
B マリノフスキー : 1884‐1942年。クラクフ生まれ。イギリスの人類学者。トロブリアンド諸島でのフィールド・ワークに基づいた画期的な民族誌『西太平洋の遠洋航海者』を刊行。ラドクリフ=ブラウンとともに機能主義人類学を確立し、後の社会・文化人類学の発展に大きく寄与した
阿部年晴 : 1938年和歌山県生まれ。埼玉大学名誉教授。専門は、文化人類学、アフリカ研究、神話論
真崎義博 : 1947年東京生まれ。翻訳家。文芸書を中心に多数の翻訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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HANA
読了日:2017/03/14
かんやん
読了日:2019/02/06
松本直哉
読了日:2018/03/14
roughfractus02
読了日:2024/02/24
飯田一史
読了日:2018/12/18
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