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ありえないほどうるさいオルゴール店

Asako Takiwa

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344032927
ISBN 10 : 4344032926
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2018
Japan

Content Description

「ごめんね」も、「ありがとう」も。時に音楽は、言葉以上に「想い」を伝えます−-。
心の音楽が聴こえるという店主が、その不思議な力で、傷ついた人の心にやさしい魔法をかける。
号泣必至、幸せ運ぶ物語。

北の町の小さなオルゴール店では、風変わりな主人が、“お客さんの心に流れる音楽”をオルゴールに仕立ててくれます。
耳の聞こえない少年。
音楽の夢をあきらめたバンド少女。
不仲だった父の法事で帰郷した男性。
長年連れ添った妻が倒れ、途方に暮れる老人。
彼らの心には、どんな音楽が流れているのでしょうかーー。

−−「ごめんね」も、「ありがとう」も。時に音楽は、言葉以上に、「想い」を伝えます。
“音が聞こえすぎる”店主が、あなたが言葉にできず胸にしまっていた想いを“音楽”にして、小さな箱(オルゴール)に詰めてくれます。その音を聴いた瞬間、胸いっぱいにやさしい思いが広がるのです。

【著者紹介】
瀧羽麻子 : 1981年兵庫県生まれ。2004年京都大学卒業。07年『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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書店が大好きで良く行く。新刊コーナーで水...

投稿日:2018/05/19 (土)

書店が大好きで良く行く。新刊コーナーで水色の美しさに惹かれ手に取った。 文庫本派の私だが、このハードカバーは色彩も題名も私を何故か捉えた。 一つ一つ物語を読んでいくうちに「オルゴール店主」が気になって仕方ない。 物語の主役達もそれぞれに愛おしく切なく心に響く。 いろいろな人達がいていろいろな人生があって、だから愛おしく切ない。 カバーの「水色の美しさ」そのままに中身も美しい物語だった。 読み終えた後、心が安らかになった。 この「オルゴール店主」が奏でる物語をもっともっと感じたい・読みたい。 生きてるっていいな・・・と感じられる本だった。

エツコママ さん | 広島県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて

    『オルゴール店』を舞台にした七つの短編は、人生を先に進んでいくための”きっかけ”、”起点”を得る瞬間を待つ主人公達の物語でもありました。人生の中で迷いの時間を過ごす人達に”ひと筋の光”が射す瞬間を見るこの作品。『人生の大事な場面でたまたま流れていた曲が、心に残ることもある。音楽は印象的な思い出を呼び起こす』。人の心の中に流れる旋律と、それが人生の中で持つ意味合いを鮮やかに物語世界に描き出したこの作品。オルゴールが紡ぎ出す優しい調べの中に、温かく包まれるような優しさを感じる”起点もの”の傑作だと思いました。

  • ウッディ

    北の町の運河のそばにひっそりとあるオルゴール店。オーダーすると、その人に合ったメロディのオルゴールを作ってくれる、そんな店を訪れる聴覚障害を持つ息子を持った母親、一人旅をすることになった男性等々、謎めいた店主は彼らにどんなメロディを贈ったのか?ほっこりするファンタジーは、まるでオルゴールの音色のように、しみじみと心に染み入ります。特に一人欠けたガールズバンドと最後の老夫婦の話が良かったです。もし自分がこの店に訪れると、どんな曲のオルゴールを作ってくれるのか、そんなことを想像しながらの読書は楽しかったです。

  • やすらぎ

    誰しも心の底に眠るメロディがある。忘れていたはずなのに海風に乗って聴こえてくる。目を瞑ると灯る思い出が、心の隙間を埋めてくれる。新しい門出を祝い、永遠の別れに静寂を奏でる。運河を挟んだ対岸から響くオルゴールの音色、浮かぶありえないほどの想いが、珈琲の香りに包まれていく。私の中にある閉ざされた小さな箱を開けると、何を奏でてくれるのだろう。ほほえみ、やさしさ、手の温もりに背中を追いかけたあの夏の日。水面に浮かぶ花びらが時の流れを忘れさせてくれた夕暮れ。それぞれの旅路を歩きながら懐かしい旋律が口ずさまれている。

  • おしゃべりメガネ

    瀧羽さんらしいおっとりとして、ほのぼの&ホンワカな短編集です。とある北の町にある「オルゴールのお店」を舞台に様々な人が、色んな事情を抱えて来店し、店主のすすめるオルゴールでちょっとした奇跡を呼び起こすお話です。似たような作品を読んだことがあるような気もしますが、それはそれで瀧羽さんテイストをしっかり味わうコトで十分に満たされます。オルゴール店主のちょっとミステリアスなキャラや向かいの喫茶店ウェイトレスのキャラもいい感じです。たった1つのオルゴールが人の助けになり、周りの人も救うステキな作品で癒されます。

  • takaC

    全然違うけど『珈琲が冷めないうちに』を彷彿とさせる話だった。しかし最後まで読まないと意味がわからない題名だ。読み終わるまでうろ覚えだったけど何の問題もなかったから良いっちゃ良いのだけど。今は瑞希ちゃんと2人で鹿児島辺りに移転してオルゴール店やってるわけね。

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