迸るエネルギーと加速度、（問わず語りといいたい）メロトロンの深い叙情味は1stならではの得難いものがあったが、シャープに優美に音の洗練を究めた円熟の2ndはもはや心憎いほど。

ノンストップでガンガン行く1stも素晴らしく、より成熟しておとなの音作りになった2ndいずれも甲乙付け難し。ともあれ、AREAの諸作とともに世界最高レヴェルのジャズロックであることはいうまでもない。笑われるかも知れないが、ほんとうに音楽に「愛」を感じてしまう、だって最近のロックはそうじゃないでしょうが。

会場に行けなかったイタロファンの一人として、本当に素晴らしいライブがCDで聴けるだけでもありがたい。A＆Mが２１世紀の今でも現役のバンドであることを証明した一枚だ。出来る事なら、DVDも出して欲しい。