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海と月の迷路 上 講談社文庫

Arimasa Osawa

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062935081
ISBN 10 : 4062935082
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan

Content Description

わずかな土地に五千人以上が暮らす、通称「軍艦島」と呼ばれる炭鉱の島で、昭和三十四年、少女の遺体が見つかった。島に赴任したばかりの警察官・荒巻は少女の事故死を疑い、独自に捜査を開始。島の掟を前に、捜査は難航するが、予期せぬ人物の協力によって、有力な証拠にたどりつく―。吉川英治文学賞受賞作。

【著者紹介】
大沢在昌 : 1956年、愛知県名古屋市出身。慶應義塾大学中退。’79年、小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞し、デビュー。’86年、「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞。’91年、『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門。’94年、『無間人形―新宿鮫4』で直木賞。2001年、’02年に『心では重すぎる』『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。’04年、『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞。’10年、日本ミステリー文学大賞を受賞。’14年には『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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長崎県の軍艦島を舞台モデルにしたフィクシ...

投稿日:2021/04/10 (土)

長崎県の軍艦島を舞台モデルにしたフィクション。 せまい島で起こる事件を中心に、昭和30年代の時代の雰囲気も、丁寧に書き込まれリアリティーを感じた。 舞台となっている軍艦島はネットに動画や写真も検索するとあるので、読み進めながら、それらを見てみるとより興味が増すと思う。

さんたろう さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    最近、大沢さんの、北のロシア領の島で起きた話を読んだのでこの軍艦島のミステリーを再度読んでみました。すっかり忘れていましたが、昭和30年代の島の様子がうまく描かれています。香港にあった九龍ですかね、そこのことをイメージに思い起こします。ある意味密室のような感じですよね。

  • naoっぴ

    面白い!昭和30年代の炭鉱の小島・軍艦島で暮らすひとりの少女が海で溺死、赴任したばかりの若手警察官・荒巻には事故とは思えず、ひとり捜査を始める。軍艦島という独特な場所の描写が実に興味深い。入り組んだ建物、迷路のような坂道。風が吹けば建物には雨のように波が降り注ぎ、密集した建物の中には生活に必要な施設が全て揃い、島独特の規律に従って五千人もの人が住む。どこか荒唐無稽で、まるでなにかのSFを読んでいるようにも思えるが、これが実際に存在した島なのだから驚いてしまう。少女の死は事故か、殺人か。すぐに下巻へ。

  • エピファネイア

    昭和30年代前半、炭鉱で栄える軍艦島を舞台にしたミステリー。来月訪れるのに合わせ全盛期の島の様子を知ることができるかもと手に取った一冊。南北500m、東西150mという小ささにまずはびっくり。そこに5000人以上が暮らしていたというのにまたびっくり。職員、鉱員、組夫という身分の違いにより居住区が分かれているなど島には独特の自治がありそれを束ねる企業の社員は警察よりも強い影響力を持っている。この島で女子中学生の死体が発見される。事故か自殺か事件か。この島に配属されたばかりの警官が真相究明に挑む。いざ下巻へ。

  • 森オサム

    上巻読了。第48回吉川英治文学賞受賞作。舞台は昭和34年の「軍艦島」。当時炭鉱の島として絶頂期で有ったこの島では、あくまでも島のルール、炭鉱を経営する企業のルールが上位にある。たとえ警察官で有っても、その下で波風を立てず粛々と務める事を求められる。そこに新任としてやってきたのが、主人公荒巻。少女が死体で発見されたが、事故と扱われた物を、納得せず独自に捜査を開始する。こんなハネッ返りは住民全員に取って邪魔でしか無い。上巻はここまで。とにかく島の情景描写が素晴らしく、まるで見て来た様に生き生きしている。凄い。

  • タツ フカガワ

    昭和34年、九州西南部に浮かぶ南北480m、東西160mの炭鉱の島、通称“軍艦島”の派出所に24歳の巡査荒巻が赴任する。5000人が暮らす島内には独自の階層があり、治安も派出所ではなく炭鉱会社が主導するという状況に戸惑う荒巻。そんなとき13歳の女の子の水死体で発見され、まともな検証もなく事故として処理されたことから、隠密裏に調査を始めた荒巻は、やがて8年前の“事故”を知る。コツコツと地道に調べ上げていく推理小説が好きな私にとって、これは大好物の作品で、荒巻のなかにある人物が浮かび上がったところで下巻へ。

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