One Thousand & One Nights Suite, To The Memory Of Nizami: Yablonsky / Kyiv Virtuosi O

アミロフ：千夜一夜物語

フィクレト・アミロフは、20世紀アゼルバイジャンにおける最も著名なクラシック音楽作曲家の1人であり、以前リリースされた作品集でも聴けるように、アゼルバイジャンの伝統的な民族的なメロディ「ムガム」を初めてオーケストラ作品に取り入れた人物として知られています。
　このアルバムには古代イスラムの詩人で哲学者ニザーミー[1141-1209]の生誕800年である1941年に作曲された『ニザーミーの追悼のために』と、組曲『千夜一夜物語』を収録。『ニザーミーの追悼のために』では偉大な詩人の姿がライトモティーフで表現され、作品全体に統一感が与えられており、神秘的で力強い作品に仕上っています。『千夜一夜物語』はもともとバレエ音楽として作曲されたもので、後に組曲として再編成されたもの。リムスキー＝コルサコフの『シェエラザード』を思わせる幻想的な雰囲気を纏いながらも、要所要所に織り込まれる、パーカッションを巧みに用いた妖艶な舞曲が強いアクセントとなっています。映画音楽も得意としたアミロフならではの、色彩豊かなオーケストラの響きが存分に楽しめる1枚です。アミロフ作品を愛するヤブロンスキーは、今作でも見事な音楽を聴き手に届けています。（輸入元情報）

【収録情報】
アミロフ：
● 弦楽オーケストラのための交響曲『ニザーミーの追悼のために』 (1941)
● 組曲『千夜一夜物語』 (1979)（編曲：F.バダルベイリ、D.ヤブロンスキー、2017）
1. 序奏（酒宴）
2. シャハリアルの怒り
3. 処刑
4. 祝賀会
5. シェエラザードの愛のテーマ - おとぎ話
6. シェエラザードの勝利
7. アリババと40人の盗賊
8. シェエラザードの悲しみ
9. 追求
10. 間奏曲
11. シャハリアルとシェエラザード
12. フィナーレ

　キエフ・ヴィルトゥオージ管弦楽団
　ドミトリー・ヤブロンスキー（指揮）

　録音時期：2018年4月15,16日（交響曲）、2019年2月2,3日（組曲）
　録音場所：キエフ、ウクライナ国立放送、大コンサート・スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）