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物理学はいかに創られたか 初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 上巻 岩波新書 改版

Albert Einstein

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004000143
ISBN 10 : 4004000149
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1991
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • molysk

    アインシュタインによる、現代物理学への解説書。上巻は、力学的自然観の勃興と凋落、場の理論の導入まで。力学的世界観とは、運動体の現在の状態と作用する力が分かれば、将来の運動は予見できる、という考え。作用する力は、距離のみに依存する万有引力である。だが、電気や光の現象を説明しようとすると、重大な困難に遭遇する。例えば、運動する電気の磁針への作用は、距離のみによらず、荷電体の速度にも関係する。作用の表現として、場の概念を取り入れることで、電磁波などが説明可能となった。場の重要性は、改めて指摘されると得心がいく。

  • ベンアル

    原子爆弾、相対性理論で有名なアインシュタインの著書を訳し、1939年に発行されたもの。力学、光、電磁気、マックスウェル方程式に至るまで数式を使わずに比喩や叙述で表現している。下巻は相対性理論、量子論について上巻の内容を積み上げて説明するとのことなので楽しみである。

  • Francis

    20数年ぶりの再読。三田一郎先生(カトリック終身助祭)の講義に触発されて再読。著者のアインシュタインは勿論相対性理論のアインシュタインです。この巻ではニュートンによって発見された万有引力の法則からファラデー、マックスウェルによって発見された磁場、電磁場などの場の性質を扱う。「場」は三田先生の講義でも質問が相次いだトピックであるのだが、この本を読むことで場における磁力、電流、光がどのような動きをしてそれらがどのような性質を持っているかが良く分かった。

  • roughfractus02

    アインシュタインが構成を担当し、インフェルトが書いたという本書は力学を中心に、相対性理論を念頭に置いて運動から熱力学、電磁気学と展開する。物理学史的に読めば、光の粒子性と波動性の議論が本巻のポイントだろう。一方本書は、物理学も「人間の心が観念の世界と現象の世界との関係を見つけ出そう」とする知の「企て」の一つであるというスタンスで進む。この点は、心、観念、現象の関係は時代や技術の進展によって変わるゆえに、新しい理論は常に古典的理論との整合を行うべき、とする著者たちの科学に対する道具主義的態度に仄めかされる。

  • masabi

    ガリレオによる物理学の勃興からマクスウェルによる電磁波の確立まで。科学は現象から仮説を立て実験検証し、穴があるなら再度繰り返す。その積み重ねである。探偵の比喩があるが大きく異なるのは事件が起きているか、またどんな事件かということが明らかでない場合が多い。常に死体があるわけではない。そんななかで思考することが求められる。

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