[USED:Cond.AB] Spiritual Unity

アルバート・アイラーこそは、ジョン・コルトレーンとともに、1960年代のジャズが生んだ最も革新的なミュージシャンであり、メッセージを持ったミュージシャンであった。

　アルバムタイトルにしばしば現われる“スピリチュアル”という言葉は、当初日本では、ゴスペルや黒人霊歌的な響きで受け取られていたかもしれないし、当時の思想風潮からしていたしかたなかったかもしれない。
　しかし、現代の「ポスト・ニューエイジ」的な見方から見れば、コルトレーンの『至上の愛』とともに、アイラーの活動には、明らかな「神の啓示」からのメッセージが読み取れる。

　ストックホルムの街頭で乞食同然のストリートパフォーマンスを続けてきたアイラーの真実を知れば、“Music Is The Healing Force Of The Universe”と唱えたアイラの活動が見えてくる。

　演奏は言うまでもない、ジャズ至上最もスピリチュアルな演奏のひとつだ。


　1964年7月10日、ゲイリー・ピーコック(b)サニー・マレイ(ds)とのトリオで録音。

Albert Ayler: Saxophone
Gary Peacock: Bass
Sunny Murray: Percussion

Recorded on 10th of July in 1964 in New York City, U.S.A.
Engineered by Jerry Newman
本盤は2005年、創始者バ−ナード・ストールマンのプロデュースによってデジタル･リマスタリングされたオリジナル復刻。