アルド・チッコリーニの至芸 7
アルベニス:イベリア、グラナドス:ゴイェスカス、他(2CD)
【収録情報】
● グラナドス:ゴイェスカス(6曲)
● アルベニス:イベリア 第1集(全3曲)
● アルベニス:イベリア 第2集(全3曲)
● アルベニス:イベリア 第3集(全3曲)
● アルベニス:イベリア 第4集(全3曲)
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
録音時期:1966年7月(グラナドス)、1月,3月(アルベニス)
録音場所:パリ、サル・ワグラム
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
● グラナドス:嘆き、またはマハとナイチンゲール(『ゴイェスカス』より)
● ファリャ:火祭りの踊り(『恋は魔術師』より)
● ファリャ:粉屋の踊り(『三角帽子』より)
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
録音時期:1965年5月、1968年6月20日、パリ、サル・ワグラム
録音場所:パリ、サル・ワグラム
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
2015年2月1日、フランスの自宅で89歳の生涯を閉じたピアノの巨匠アルド・チッコリーニの作品7タイトルをリイシュー。
チッコリーニは、演奏面での巨匠として知られるだけでなく、「フランス近代音楽」の解釈者、擁護者としての活動や、パリ音楽院で教鞭をとるなど、後進の指導にも力を注ぎました。EMIクラシックス(当時)に100点以上もの録音を残しています。ベートーヴェンやバッハも録音していますが、特にサティ、ドビュッシーをはじめとするフランス音楽が高い人気を誇っています。
すべて2009年に本人立会いのもと行われたリマスタリングによる音源を使用。この音源は、チッコリーニ自身も大変気に入っていたリマスタリングと言われ、評価も高いものです。
【アルド・チッコリーニ Aldo Ciccolini】
1925年ナポリ生まれ。作曲家のフランチェスコ・チレアに認められ、ナポリ音楽院に入学。1940年にピアノ科第1位、1943年に作曲科第1位で修了。1947年には22歳の若さで同音楽院ピアノ科教授に就任した。
1941年にサン・カルロ劇場で公式デビューし、学業の傍らイタリア国内の演奏活動を開始。1948年にはローマの聖チェチーリア賞を受賞。1949年、ロン=ティボー国際コンクールで優勝。この受賞を機に演奏活動は世界的なものとなる。翌1950年にはカーネギー・ホールでニューヨーク・フィルと共演し、センセーションを巻き起こした。以降、アンセルメ、フルトヴェングラー、モントゥー、ミュンシュ、クリュイタンス、マルティノン、チェリビダッケ、クライバー、マゼールをはじめとする名指揮者と共演し、巨匠として称される。
1949年にパリに移住し、1969年に帰化。1999年には在フランス50周年記念リサイタルを開催。このリサイタルには各界の有名人たちが参集し、話題を呼んだ。フランス政府から授与された国家功労賞、芸術文化勲章、レジオン・ドヌール勲章などをはじめ、あまたの受賞歴を持つ。一方、パリ国立高等音楽院で教鞭をとり、その門下生には、ジャン=イヴ・ティボーテ、ニコラ・アンゲリッシュらが居る。
2015年2月1日、パリの自宅で死去。(WARNER JAPAN)