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間宮林蔵 講談社文庫 新装版

Akira Yoshimura

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062770774
ISBN 10 : 4062770776
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2011
Japan

Product Description

日本人で唯一人 世界地図に名前を残した男の生涯

19世紀初頭、世界地図の中で樺太は唯一謎の地域だった。樺太は島なのか、大陸の一部なのか。樺太調査に挑んだ間宮林蔵は、苛酷な探検行の末、樺太が島であることを確認する。その後、シーボルト事件に絡んで思いがけない悪評にさらされ、さらには幕府隠密として各地を巡った、知られざる栄光と不運の生涯を克明に描く。

Content Description

19世紀初頭、世界地図の中で樺太は唯一謎の地域だった。樺太は島なのか、大陸の一部なのか。樺太調査に挑んだ間宮林蔵は、苛酷な探検行の末、樺太が島であることを確認する。その後、シーボルト事件に絡んで思いがけない悪評にさらされ、さらには幕府隠密として各地を巡った、知られざる栄光と不運の生涯を克明に描く。

【著者紹介】
吉村昭 : 1927年東京生まれ。学習院大学国文科中退。’66年『星への旅』で太宰治賞を受賞する。徹底した史実調査には定評があり『戦艦武蔵』で作家としての地位を確立。その後、菊池寛賞、吉川英治文学賞、毎日芸術賞、読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞、日本芸術院賞、大佛次郎賞などを受賞する。日本芸術院会員。2006年79歳で他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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日本人で唯一、世界地図に記された間宮林蔵...

投稿日:2021/04/12 (月)

日本人で唯一、世界地図に記された間宮林蔵という男の半生を描いた大作! 江戸時代後期、間宮海峡が島ではなくて陸続きの海峡であることを発見した大探検家の半生が史実をベースとして写実的に描かれているので、誇張のない写実的表現である分余計に間宮林蔵という男が成し遂げた大偉業の足跡が脳裡に焼き付けられる。間宮は探検家という顔以外にも幕府の隠密としての顔を持つことで知られているが、探検家としての顔を中心に、隠密としての顔の部分は婉曲的な描写でニュアンスを描き切っている表現力にはいつもながら脱帽させられる。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoshida

    間宮林蔵。樺太が島だと世界で初めて発見。樺太北端の海峡は「間宮海峡」として世界に知られる。波乱の人生。農民の子だが、土木工事に興味を持ち幕吏の目に留まり役人へ。測量術を学び千島や樺太、蝦夷の地図を作る偉業を為す。樺太ではアイヌだけでなくギリヤーク人の協力を受け、清の支配する東韃靼へ渡る。多大な苦労により樺太が島であることを確認した他、ロシアの進出状況まで確認する。その後は幕府隠密として密貿易の情報を得るなど激動の生涯だった。後半生は初めて知ることばかり。改めて吉村昭さんの取材力に感嘆。意義深い読書時間。

  • 読特

    樺太は島か半島か。サハリンと樺太は別物か。アイヌ人を説得し、ギリヤーク人と協力し、山丹人をかわし、当時の世界地図上のただ一つの謎に決着をつける。”間宮海峡”のその人物を描いた小説。…つくばの農民の子として生まれ、地理と算術の才能を買われ役人に登用。北海道の地理を探索。海峡発見後は、幕府の隠密となる。シーボルト事件発覚のきっかけを作ったとされ、洋学者らからあらぬ恨みを買う。日々足の鍛錬を怠らず、高齢まで全国を行脚。生涯独身。時折寂しさを感じながらも、プロ意識を欠かさず、激動の時代の人生を全うしたと想像する。

  • ともくん

    樺太が島であることを、初めて確認した人物。 間宮林蔵が、類まれなる探検家だということは、知識にあった。 しかし、その後、隠密として暗躍していたことは知らなかった。 己の探究心、プライドのために生涯を捧げた林蔵。 日本各地、そして、己の人生を颯爽と渡り歩いた。

  • NAO

    江戸末期、樺太の最北端まで探検して島だということを世界で初めて立証した間宮林蔵の旅を描いた歴史小説。間宮林蔵の命懸けの樺太北部探検を描いた場面は鬼気迫るものがあるが、この作品には間宮林蔵だけではなく、大きく動く時代を生きた人々が活き活きと描かれていて、これがまた何ともいえず面白い。間宮林蔵が樺太探検にあたって教えを請い、羅針盤や精巧な磁石を借りた伊能忠敬。日本全図や間宮林蔵が記した北海道地図を日本国外に持ち出そうとしたシーボルト、安政の大獄で命を散らした高野長英も、間宮林蔵と面識があったという。

  • 大阪魂

    間宮海峡は知ってたけど、林蔵さんと二宮金次郎となんかごっちゃにしてた💦ロシア船が択捉、国後に上陸するとか海外の船が鎖国日本を脅かすよーになってた江戸時代1800年過ぎに北方の状況把握のため、日本が南の方だけ支配してた樺太の北の方、その対岸の清領まで探検いかはって世界で初めて樺太が島ってことを発見しはったのが林蔵さん!その経験買われて隠密になり藩と海外との密貿易発見したりシーボルト事件とかと関わったり、水戸斉昭の北海道水戸藩化計画にも関与!英雄ちゃうけど思いむちゃ強かったゆーのが成功のキモやったんやろねー!

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