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暁の旅人

Akira Yoshimura

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062761390
ISBN 10 : 4062761394
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan

Content Description

幕末の長崎、オランダの医官ポンペから実証的な西洋医学を、日本人として初めて学んだ松本良順。幕府の西洋医学所頭取を務め、新撰組に屯所の改築を勧め、会津藩で戦傷者の治療を指南、さらに榎本武揚に蝦夷行きを誘われる。幕末、そして維新の波にもまれながらも、信念を貫いた医家を描く感動の歴史長編。

【著者紹介】
吉村昭 : 1927年東京生まれ。学習院大学国文科中退。’66年『星への旅』で太宰治賞を受賞する。徹底した史実調査には定評があり『戦艦武蔵』で作家としての地位を確立。その後、菊池寛賞、吉川英治文学賞、毎日芸術賞、読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞、日本芸術院賞、大佛次郎賞などを受賞する。日本芸術院会員。2006年79歳で他界した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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特に医学を志す方には是非読んでいただきた...

投稿日:2021/04/18 (日)

特に医学を志す方には是非読んでいただきたい一冊!オススメ! 幕末、明治維新のドラマなどにも時々、登場することがあるので名前は聞かれたことがあるかもしれないが日本近代医学の祖と云われる「良順先生」の半生を描いたドラマである。 医学というと取っ付きにくいイメージがあるかもしれないが、非常に読みやすい文章で写実的な描写で感動的な人間ドラマが描かれているのでまずは手に取って読んでみて下さい。 「医は仁術」という本当の意味がわかると思います。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoshida

    日本近代医学の父と言える松本良順の生涯。実に数奇な生涯。真摯な生き様に感銘を受ける。江戸末期、医師とは漢方医であった。種痘等により西洋医学への注目が集まるが、禁制の学問だった。理解ある幕臣の協力もあり、松本良順は長崎でオランダ人医師に西洋医学を学ぶ。江戸から明治へ時代が変わり、松本良順の運命も動く。恩義ある幕府の為に変節せず会津戦争で治療にあたる松本良順の姿に感銘を受ける。日本と言う国家の為、明治政府の招きに応じ現代にも繋がる様々な医療や習慣を根付かせた。栄達と家庭の不幸との落差に人間らしさがある。名作。

  • アルピニア

    幕末から維新の時代に生きた医家「松本良順」の半生が描かれている。良順は、西洋医学を学ぶ機会を与えてくれた徳川幕府へ忠心を示し、幕末の戦乱では幕府に忠誠を誓う会津藩に赴き戦傷者の治療にあたる。医家という立場でも臣としての筋を通す生き方に信念を持つ人の強さを感じた。そんな良順の人生の転機「蝦夷へ行かず東京に戻った」ことに、新選組の土方の後押しがあったとのこと。土方の視野の広さを感じた。解説(末國善巳)を読んで出来事を淡々と描く作風は、「史伝小説」という分野だからなのだと腑に落ちた。この分野に興味が沸いてきた。

  • ポチ

    松本良順の生涯を淡々と描いているが、決して単調ではなく、西洋医学を学び活かさなくてはならない!という、熱い気持ちが溢れ出ている。良かったです。

  • kei302

    理解がついていかなくて混乱することの多い幕末ものも、吉村氏の手にかかるとサクッと読める。なんて分かりやすいの! 最高の山場『君辱められる時には臣死す』良順の心が揺らぐ。医学知識を活かすために生きつづけなければならぬ...と決意して戦地を離れる。「ふぉん・しいほるとの娘」の主人公:稲もちらりと姿を見せる。司馬遼太郎著「胡蝶の夢」も松本良順の生涯を描いている。半分ほど読んだのだが・・

  • キムチ

    再読数回目。酷暑の中読む為か、改めて氏の筆致の清冽さが浸みる。松本良順 暁の〜欧米の文明に触れて行く黎明期、旅人は医学他諸々の学問の途だろうか・・先達者が少ない中、適塾から歩みを始めた人物。実父 養父ら先祖を通じそうそうたる血 遺伝子が開花。長崎 蘭学 ポンぺとの出会から始まる多々の交流 歴史変転期という運命。この手の本を好まぬ人からすると「余りの清新さと都合の良さ」すら覚えるが、乗り越えて行ったからこその良順だと思わせられる・・コレラ・解剖・攘夷の嵐・幕府解体⇒会津への下り・シーボルト 医学の歩みの史実

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