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幕府軍艦「回天」始末 文春文庫

Akira Yoshimura

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167918460
ISBN 10 : 4167918463
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

明治2年3月25日の夜明け、宮古湾に碇泊している新政府軍の艦隊を、旧幕府軍の軍艦「回天」が襲った―。箱館に立てこもった榎本武揚たちは、次第に追い詰められていく状況を打開しようと、大胆な奇襲に賭けたのだった。徹底した事実主義に基づき、海戦の実相を眼前に見ているように描いた会心の歴史小説。

【著者紹介】
吉村昭 : 1927年、東京生まれ。学習院大学中退。66年「星への旅」で太宰治賞を受賞。同年「戦艦武蔵」で脚光を浴び、以降「零式戦闘機」「陸奥爆沈」「総員起シ」等を次々に発表。73年これら一連の作品の業績により菊池寛賞を受賞する。他に「ふぉん・しいほるとの娘」で吉川英治文学賞(79年)、「破獄」により読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞(85年)、「冷い夏、熱い夏」で毎日芸術賞(85年)、さらに87年日本芸術院賞、94年には「天狗争乱」で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。2006年7月31日永眠。2017年3月、東京・荒川区の「ゆいの森あらかわ」内に、「吉村昭記念文学館」が開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • fwhd8325

    短い作品ですが、とってもわかりやすく語られていると思います。凝縮しているという感じです。私たちが日頃目にし、耳にしている報道の裏側にも埋もれてしまった事実があるんだと思います。もう、そうした事実を追求する人はいないのだろうか。

  • たぬ

    ☆4 いや〜ちびまる子ちゃん以外で清水の次郎長の名前を目にしたのは初めてだよ(一回こっきりの登場だったけど)。それにしても旧幕府軍対新政府軍の海戦のすさまじいこと! 銃や砲で容赦なく殲滅を狙ってくる。戦には負けたけど榎本武揚は幸運の星の下に生まれてるよね。あの状況は処刑されてもおかしくないもの。併録の「牛」も〇。牛肉食べたいがためだけによその国で何してくれてんだよイギリス人。

  • なの

    解説にある通り、徹底した取材に基づく、迫力のある作品でした。吉村昭の真骨頂です。 続く短編も何気なく読んだが、あとがきや解説を見て、大きな影響を与えた出来事だと知って驚いた。

  • カツ

    榎本艦隊の戦いを内側から描いた話。この辺りの話は他の本だとさらっと終わってしまっているので、詳細が分かって良かった。私の好きな土方歳三が先生の本に登場するので感慨深い。しかし、そこは先生らしくあっさりとしているのだが。もう一本の「牛」は動物小説かと思ったが、異国船が襲撃してくる話で尊王攘夷論が興る要因の一つになった事件との事。

  • A.KI.

    いわゆる函館戦争の顛末を描いたものだが、軍艦「回天」を中心とした、海上での出来事を軸にしている点が、いかにも作者らしいというか。当初は海軍力で圧倒していたはずが、次々と艦艇の座礁などが起こり戦力が削られていき…ひとことでいえば、運がなかったのだろうか。起死回生の奇襲作戦時もどんどん予定が変わっていって結局うまくいかず。事実を淡々とつづっていくが、グイグイ読んでしまうのはほかの吉村作品同様。面白かった。

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