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天上の葦 上

Ai Ohta

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041036365
ISBN 10 : 4041036364
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan

Content Description

白昼、老人は渋谷の交差点で何もない空を指して絶命した。死の間際、老人はあの空に何を見ていたのか。突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。老人が死んだ同じ日、一人の公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた。鑓水、修司、相馬の三人が最大の謎に挑む。

【著者紹介】
太田愛 : 香川県生まれ。大学在学中よりはじめた演劇活動を経て、1997年テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」で脚本家デビュー。「TRICK2」「相棒」など、刑事ドラマやサスペンスドラマで高い評価を得ている。2012年『犯罪者クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には『幻夏』を発表、日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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白昼、渋谷のスクランブル交差点で老人が空...

投稿日:2019/01/11 (金)

白昼、渋谷のスクランブル交差点で老人が空を指さし絶命する。1000万円でその理由を探ることを依頼された興信所を営む鑓水と修司。一方、二人と知り合いの停職中の刑事・相馬は、忽然と行方不明となった公安警察官の行方を探すことを命じられる。全く無関係に思われた二つの事件だが、徐々にその背景が明らかになるに従い、大きな関わりを持っていることが明らかになる… ドラマ『相棒』などで脚本を担当している著者が、「今書かないと手遅れになるかもしれない」と思い執筆した、現代社会への警鐘を鳴らす。現代も影を落とす太平洋戦争の傷跡、平和な日本を蝕む“悪”などにスポットをあて、鋭い社会性を持ったエンターテインメント。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MF

    『天上の葦』上巻読了。公安がかつての特高の流れを汲む組織だということが、単なる知識を超えたその集団に与えられた機能の共通性に由来する必然の活きた姿として描き出されている。そしてその公安がついに三人に対し牙を剥くところで下巻に続く筆捌きがさすがに素晴らしい!

  • ウッディ

    渋谷のスクランブル交差点で空を指差し絶命した老人・正光の調査を依頼された鑓水と修司。一方、行方不明の公安刑事・山波の行方を追う相馬。別々に動いていた鑓水、修司と相馬の三人は、正光と山波の接触を知り、戦時中の闇が関係していたことをつかむ。「犯罪者」「幻夏」のシリーズの魅力は、三人の頭の回転の速さと対応力とスルッと人の心に入り込む人間力。瀬戸内海の島での潜入調査になった時点で前作までのスピード感が損なわれた感じもありましたが、下巻での伏線なのかなぁ?どんな結末が待っているのか楽しみにしながら、下巻に入ります。

  • nobby

    これはもう何と言うか、全く先を読めない壮大さに続きが気になるばかり!渋谷スクランブル交差点の真ん中で空を指差し絶命した老人と、時を同じく失踪した公安警察官。鑓水・修司と相馬へ別々に舞い込んだ謎解きが、偶然はたまた必然に絡まり出すのを必死に夢中で読み進める。時系列もほとんど一緒、視点もほぼ2つで描かれるが、その背景やら伏線たる事象の把握に正直混乱必至…相変わらず究極に追い詰められ逃げる様が忍びない。メディアや戦争・カルト教団と気になるキーワード満載で迎える下巻、早速いざ瀬戸内海の小島 曳舟島へ戻ろう♪

  • NADIA

    頼りになる3人とさほど時間を置かず再会できてうれしい。GW期間で読書時間が少なく時間をかけすぎたため、何を追っているのか見失いがちだったが、ようやく上巻を読了。上巻後半では瀬戸内の島で過ごす場面があり、時期的に私も観光した気分で得した(^^) ようやく見えてきたテーマはまたもや重いもので、現実社会にも重なりそうなところがとても怖い。このまま手元にある下巻へ。

  • しんたろー

    楽しみにしていた太田さんの3作目。まず、鑓水・相馬・修司の三人が元気そうで嬉しい。名悪役?服部も登場し、更に公安 も絡んできてキナ臭い匂いがプンプンしながら進行してゆくのは面白い。今回は鑓水が今までと違うテンションなので先行き が不安になるように描かれているが、前2作に比べると事件が少なくサスペンスとしてもテンポダウンした感じは否めない。 しかし、戦争時の軍隊事情が判り易く書かれているので勉強に なるし、報道と政治が大きく絡んでくるであろう事件の真相が見え隠れして興味深い。さぁ、引き続き下巻を楽しもう♪♪

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