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不協和音 管理社会における音楽

Adorno , Theodor

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582762327
ISBN 10 : 4582762328
Format
Books
Publisher
Release Date
February/1998
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 金吾

    △好みは人それぞれですが、それに優劣をつけるのはどうなのだろうかと思いました。また訳のせいか少し読みにくく感じました。

  • またの名

    水着フェチでもベートーベンの交響曲マニアでも分野を問わず猛威を振るう物神崇拝としては差がない、と考える悲観主義者の絶望的な音楽観の書。現在の音楽状況を嘆く老害懐古厨には古代のプラトンも言及してると前置きしつつ、疎外に反抗する芸術の要素が成功と紋切型で満足する疎外に屈し、協和音を嬲る不協和音が面白がられる時にも黒幕の協和音が安心できるテリトリーを保証する袋小路を記述。「おしなべて音楽は、社会的生産力のそのつどの状態から切り離すことができない。…たとえば近代の音楽史を動かしてきた合理性という中心概念にしても…

  • T. Tokunaga

    この本の第4論文「音楽教育によせて」では、楽理の初歩の手ほどきと、一流の音楽的遺産のレコードでの鑑賞を組み合わせた音楽教育が推奨されるが、これはヤマハ音楽教室に熱心に通いながら、母が子守にかけたCDよって形成されたわたしの幼年期である。この時期に、それこそバッハ以前の古楽から、モダンジャズやプリンスのファンク、ノラ・ジョーンズまで聴いていたわたしは、その成果として、自分の心身の様子に合わせて自立した音楽鑑賞ができる。実はポップスも、聴き方を工夫すれば、アドルノの予想に反し、アドルノ的に鑑賞できるのである。

  • うえ

    「ジャズ狂の意見、これらすべてが、おなじ命令であやつられ動かされているのだ。」というジャズ否定から楽師教育まで6つの論考を収める。「共同体のために共同体を志向するというのは理想にならない。単に人びとが集団を作ることそのものを目標だと声明したことは、この世にあって人間にふさわしい制度の一つである共同体の本当の意味を忘れていたことを明らかにする。共同体の礼賛が自己目的と化していたのは、ナチスや、ロシア風の人民民主主義のところだった。本質として全体主義的である共同体礼賛には個人を抑圧する傾向がつねに伴っていた」

  • 左手爆弾

    アドルノの大衆音楽嫌いは知っていた。それで『不協和音』という表題を見た時、「あんな音楽は不協和音だ、くだらん!」という話かと思った。ところが、問題は綿密な計算の下に織り込まれていた不協和音がなくなり、耳障りのよい音だけが支配する時代そのものにある。本書の第一論文からして、「昔から『最近の音楽はクソ』という奴はいた」みな書き出しから始まっており、大分印象が違う。ギターを持って外に出るような音楽を野蛮だと批判するのは反発もあるだろうが、経済的な不遇を慰めるような音楽への批判だとすれば、妥当かもしれない。

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