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サリン事件 科学者の目でテロの真相に迫る

A.t.tu

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784807908431
ISBN 10 : 480790843X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

化学テロ、生物テロにどう対応するか?サリン事件の教訓を活かせ!獄中の死刑囚が著者に語った事件の裏側。毒物学の世界的権威がテロの闇に光を当てる。

目次 : 第1部 二つのサリン事件(化学兵器、生物兵器の基礎知識/ 松本サリン事件―世界初の大規模な化学テロ/ 暗中模索の捜査/ 東京の地下鉄がサリンで襲われる ほか)/ 第2部 オウムの兵器開発と薬物製造(最強の神経毒VX/ サリン、VX以外の化学兵器の製造/ 失敗に終わった生物兵器開発/ 非合法薬物の製造 ほか)

【著者紹介】
Anthony・T・Tu : 杜祖健。1930年台湾の台北市に生まれる。1953年国立台湾大学理学院化学系卒業。1954年に渡米。スタンフォード大学でPh.D.(化学)取得。コロラド州立大学名誉教授。順天堂大学客員教授。動物毒、特にヘビ毒タンパク質の構造と生理活性の相互関係のラマン分光法による研究が専門。2009年「我が国における危機管理学の発展に寄与」の功労で旭日中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 澤水月

    20年超前リアタイなのに知らず忘れてること多過ぎた。読売スクープ引き金?ずっとモヤってたが報道なければ高精度サリン大量殺害起きていた!報道で揺さぶられ右往左往捨てまくり自分が中毒!場当たり的だが著者のボカした論文からアタリ付けサリン工場から作り上げちゃう頭脳たち…。中川は麻原新実に次ぐ25人殺害認定。VXと判明遅く1人日本でも亡くなっていた。聴取ないことは答えようなく著者に生物兵器優先だったことなど語る!シリアのサリン利用で米攻撃、金正男VX死、乳児ボツリヌス死と立て続く世界…タブンまで作られていたとは

  • 小鈴

    化学・生物兵器の基礎知識、日本軍の化学兵器をメモ。「第二次大戦では多くの国が毒ガスを製造、所有していたがほとんど使われなかった。日本は日中戦争で大量かつ頻繁に使用した。これは当時の中国軍の整備が貧弱で、中国兵は防毒の設備をもっていなかったからである。相手に化学戦の準備がないとわかると、敵国はすぐに化学兵器を使うものである。そこで抑止効果のために化学戦の準備は嫌でもせざるを得ないのが現実である。」(4-5)。100pには旧日本軍が使用した青酸ガスの手榴弾の写真!スペイン国防省化学将校Pita博士提供。

  • 小鈴

    【文庫化希望】この本は松本、地下鉄サリン事件だけではなくオウム真理教が化学兵器製造に向かった流れを明らかにしている。中川智正との面会で深く知ることができた。生物兵器の失敗から化学兵器へ。サリン大量生産に向けて工場を稼動し、第三行程まで進んだところで95年元旦読売新聞のスクープで第7サティアン解体。三日三晩かけてサリン処理する中、土谷が中毒で意識不明に。中間体があまりに多く処理できず、その残りが地下鉄事件に。精製度は松本が高い。著者の論文を警察もオウムも同時に読み警察は検出法をオウムはVXを完成させる。

  • Sumiyuki

    世界で初めてVXにて殺人を実行したのはオウム真理教。オウム真理教といえば、サリンのイメージが強い。元々は生物兵器の開発を試みたが失敗したため、化学兵器に焦点を絞った。大学の図書館に行けば、化学兵器の生産ができるという。日本にて対生物・化学兵器部隊が創設されたのは、地下鉄サリン事件直後ではなく、アメリカの炭疽菌テロ後とのこと。逆にアメリカは地下鉄サリン事件後すぐに対策を講じたという。日本政府は動きが鈍い。サリン、マスタードガス、VX。犯罪土壌学。

  • ななみ

    世界的に有名なTu先生による、サリン事件発生からの20年を振り返る本。事件そのものについてはこれまで多く語られていて大きな驚きはないけと、中川死刑囚の人となりには心底驚いた。先生も書かれている通り、この人物があれ程の大事件の主要人物となり多くの人々を殺害したとは信じがたいし、死刑にすべきでないと感じる人がいるのもうなづける。というより、こういう人物ですらこうなってしまうというのが人間の業というか、宿命なのだなあ。

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