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怪物執事 英国を魅惑した殺人鬼の真実

A.M.ニコル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778313951
ISBN 10 : 477831395X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1978年、スコットランドでひとりの人間が終身刑を言い渡された。ロイ・フォンテーン―本名アーチボルド・ホールは数々の屋敷に執事として入り込んで金品を盗み、実弟をふくむ5人の人間を殺害した。「執事になりすまして主人を殺す」「著名人との華麗でエロティックな交友関係」「男女問わずとりこにする爛れた性生活」など、彼が獄中から語るスキャンダラスな物語は、タブロイド誌をにぎわせ、大衆の興味をそそった。彼の語る華やかな物語は、どこまでが真実なのか。その謎に、彼自身の証言と事実の両面からはじめて光を当てる。

目次 : 第1部 私はいかにして犯罪をおかしたか―執事が語る(才能あるミスター・フォンテーン/ 貴族の素質/ “モーブレー・ハウス”の犯罪 ほか)/ 第2部 真実のロイ・フォンテーン(怪物執事―二度目の検証/ 若きロイ/ 性的冒険―その一・ミセス・フィリップス、ポーランドの士官、そしてピカデリー・サーカス ほか)/ 第3部 怪物の誕生(彼はスターに魅せられていたのか?/ 彼は典型的なサイコパスだったのか?/ でなければ狂っていたのか? ほか)

【著者紹介】
A.M.ニコル : 法律と歴史を学び、1980年にスコットランドで事務弁護士の資格を得る。グラスゴーで働いたのち、西部スコットランドの検察官として一二年間勤める。1993年よりスコットランド法廷弁護士。現在も高等裁判所で裁判に携わりながら犯罪に関する著述を続けている

村上リコ : 文筆・翻訳業。一九〜二〇世紀の英国文化やメイド・執事の歴史を得意とする。『エマ』『黒執事』など、英国をモデルにしたアニメの考証も担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    トラブルがほとんど見られなかった英国執事史上、最もスキャンダラスな殺人鬼、ロイ・フォーティン。スマートな風貌と語りは一見、魅力的にも思える。でも彼が書いた本の抜粋(著名人と性的関係にあった、自分には大いなる才能と知性があるなど)を読む限り、「ナルシズムの肥大した誇大妄想狂」としか思えない。そして2章から彼の論が如何に自己中心的で改竄されたものであるかを事実を対比させて論破させています。特に印象的だったのは初歩的な文字(格助詞など)もまともに書けないのに「自分には才能がある」と思い込んでいた寒々しさでした。

  • skellig@topsy-turvy

    1970年代、英国で執事に扮し計5人を殺害した男ロイ・フォンテーン。彼が語る絢爛な怪盗紳士像はしかし、余りに歪んだ矮小な真実を曝け出す。本書ではまず彼の「自伝」からエピソードを纏め、次にその真偽を分析していく。最後では何が彼をこのような犯罪に至らしめたか、という所まで踏み込んではいるものの、サイコパス分析としては物足りない。バイセクシャルで大嘘吐き、人に注目されるのが大好きな男にとって「嘘と幻想に込められた願いこそが、彼にとってはすでに自分そのものだったのではないかと」いう訳者村上氏の言葉が少し哀しい。

  • くさてる

    1970年代の英国で執事として良家に入り込み、詐欺や強盗を繰り返し、最終的には雇い主や自分の仲間も殺していった男の伝記。この本の構成が面白いのは、まずは殺人犯本人の視点から描かれたかれの人生をなぞったあと、より客観的な視点から見た事実の検討に入るところ。その構造が、犯罪者の浅薄で残忍な人格の恐ろしさを浮き彫りにしていると思った。本当に、こういう人物に出会ったらおしまい、なのですね。怖い。ただし、どうして犯人がそのような人格を得たのかという考察の部分は、単なる後付けに思えて弱いと感じました。

  • ゆき

    執事となりその家の宝石を売りさばき、邪魔な人間を殺し自分がいかに素晴らしい犯罪者かという自伝まで出すサイコパスの話でした。殺人に対しても正当化したり、自伝を書かせても嘘ばかりで真実が見えない。自供している間にもどんどん勝手に自分で物語りを作り出し、それを本当だと思ってしまう人間の末路はやはり監獄でした・・・・。バイセクシャルで恋人に事欠かなかったりするのには・・嘘の彼に魅力があったのか、詐欺師として天才的だったのか・・・。こんな人間いるんですねー。

  • garth

    本の周りから19世紀とかの話なのかと思ったが戦後派だった。ジャック・ザ・リッパーじゃなくてヨークシャー・リッパーの同時代人だった、みたいな。そう思うと彼の主張の時代錯誤ぶりがよくわかるんだが、そこも含めてフィクションのほうがやっぱ面白いな。

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