26人のがんサバイバーあの風プロジェクト

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黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える

26人のがんサバイバーあの風プロジェクト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865280173
ISBN 10 : 4865280170
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 1 26首の短歌/ 2 連作(猫は連れて行けない/ 祈りの儀式/ ミナオダヤカニスゴセマスヨウ/ 秋の帽子)/ 3 サバイバーストーリー(「まさか私が…」の、そのまさか/はろさん/ 十七歳 失った最後の青春によって得たもの/炭酸水子/ 揺れる思いと向き合う日々/金塚敬子/ 嫌な待ち時間も優しい時間に/猫由/ 空っぽの心に響いた応援歌/佐々木千津 ほか)/ 忘れても大丈夫(岡野大嗣)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かっぱ

    26人の女性がんサバイバーの短歌集。「あの日の風を記憶する」、そんな言葉に惹かれて、忘れがたい瞬間を短歌にするため、岡野大嗣さんが短歌教室に寄せられたサバイバーたちの歌を編集。女性がんサバイバーたちの心のうちが、短歌を通じて伝わってくる。

  • けんとまん1007

    いのちを思う。家族を思う。自分自身の存在を思う。昨日・今日を思う。明日を思う。未来を思う・・・ここが難しい。痛いほどわかる1冊。

  • なつ

    私はグレーが嫌い。色としてのグレーは大好きで今着ている部屋着も実はグレー。嫌いなのは物事が中途半端な状態を指す場合のグレー。黒か白か常にハッキリさせたい。しかも、なるべく早く、明確に。そんな私なので、このタイトルを目にした瞬間、手に取らない選択肢は無かった。内容を想像することなく中を開いて息を呑んだ。感想なんて…容易く書けるはずがない。どれだけの覚悟と勇気。同じだけの恐怖と不安。渦巻く現実過去未来。26人が31字に込めた『口ずさめるお守り』。皆さんに降り注ぐ光がグレーではなく、虹色であることを心から祈念。

  • さく

    26人のがんサバイバーたちの詠んだ短歌。その時その時の、彼らの感情が、短歌として時を止めてここにある。癌になった私の母は、こういう短歌集を読んだら励まさせたりするのかな、どうなんだろう。「見たらわたしよりも苦しむのだろうか 母がまだ見ぬ胸のきずあと」(8p)そうだろうな。お母さん、辛いだろうな。「蝉の声まぶしく耳をつんざいて歪んだ脳に『生きろ』と響く」(90p)脳転移を告げられ緊急入院した時に、眩しく強い蝉の声が聞こえ、それが自分への応援歌のように聞こえた。情景が、浮かんでくる。

  • akarick777

    ご縁があってこの本を手に取った。がんサバイバーの方が詠む短歌には、光と闇をいったりきたりする様子がありありと描かれていた。まさに、タイトルになっている一首がそうだ。西淑さんのイラストで、少しホッとする。

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