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保守とは何か 文春学藝ライブラリー

sc恆存

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784168130021
ISBN 10 : 4168130029
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

保守とは「主義」ではなく「態度」である

旧来の「保守」像と「福田恆存」像を刷新すべく、気鋭の若手論客が最重要作品を年代別に精選した究極のアンソロジー。

【著者紹介】
福田恆存 : 1912(大正元)年、東京本郷に生れる。東京大学英文科卒業。中学教師、雑誌編集者、大学講師などを経て、文筆活動に入る。評論、劇作、翻訳の他、チャタレイ裁判では特別弁護人を務め、自ら劇団「雲」(後に「昴」)を主宰し、国語の新かな、略字化には生涯を通じて抗した。1956(昭和31)年、ハムレットの翻訳演出で芸術選奨文部大臣賞を受ける。1994(平成6)年、没

浜崎洋介 : 1978年生れ。文藝批評家。東京工業大学、日本大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    評論集。著者の保守に関する評論が時代毎に収録されていて、読んでいると思想の変遷というかその辺りが見えてくるような気もする。最初の二篇は文学と政治的イデオロギーを扱ったもので、その両者が共に神通力を失った今読むと何となく違和感を感じる。ただその後の各編は何というか、地に足がついたような感じというか、今の目から見ても古びていないのが凄い。進歩的知識人と持て囃されていたお花畑の生態が、今とあんまり変わらないからなのかな。この人の評論、戦後民主主義が死語となった今こそ、読み返されるべきではないかという気もする。

  • さきん

    9年経てついに読んだ。というのも、2011年から民主党の迷走、震災、2012年からアベノミクスと変容を経験する中で西部ゼミナールを通して保守を知り、その姿勢に共感していたが、一方で福田氏は古典でもなく、現代でもない位置づけで後回しになっていた。何かしらの価値観や使命を持ちつつ、それが無謀で虚しいとわかりながら、打ち込むことが大事と思えた。日本において個の確立は難しく、結局疑似近代社会であるが、それでも、何とか機能させないといけない。西洋にも東洋にも模倣対象なく、保守の精神で自力で考えないといけない。

  • 中年サラリーマン

    保守とは何かというタイトルだが、内容はそういうのを超えて成熟というか大人な文章な感じかな。僕はこんな年のとり方ができるんかいな。

  • 白義

    社会に、政治の全体化に潰されてしまわない個人の確立、という主題を全面に出した「一匹と九十九匹と」が本書の、つまりはsc恆存の保守思想全体のトーンを決定づけている。社会と個人の相剋を運命づけられた近代という時代を長大なスケールで考察し、やがて自己、個人自体の空虚な孤独を見据え、自然や伝統との融和を望み性急な変革に抗う思想の輪郭をくっきりと浮かび上がらせる上質のアンソロジーでありsc恆存入門としては解説ともども決定版。その批判のベクトルは主論敵たる左派だけでなく右派にも向けられており、強靭な思考を物語っている

  • amanon

    もっと早くに著者の文章に触れておけばよかったと後悔することしきり。特に有名な「一匹と〜」は今読んでも…というか、今だからこその重い問題を投げかけていると思う。また、それだけでなく民主主義や平和主義など、左翼リベラルにとっては前提とされているような言葉への鋭い否に対して、これまで何ら有効な反論がされてこなかったというところに、今日の彼らの衰退や一般性を勝ち得ていない要素があると思われる。また、左翼リベラルだけでなく国粋主義にもはっきりと否を唱えているのが、印象的。そのバランス感覚が仇になった気がする…

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