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ほとほと 歳時記ものがたり 毎日文庫

樹のぶ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784620210438
ISBN 10 : 4620210439
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

夫の若き日の過ちに心を閉ざし、緑色の石の中に生きる妻を描いた「翡翠」、幼くして母を亡くした少年海太が見た絵の中の魔女の正体(「春の闇」)、山間のせせらぎをたどって集める亡き人の置き土産(「秋出水」)ほか24篇。日本人の感性が凝縮された「季語」を縦糸、忘れられない人との邂逅を横糸に、幻想的に紡がれた珠玉の掌篇集。

目次 : 新年(ほとほと)/ 春(猫の恋/ 春の闇 ほか)/ 夏(翡翠/ 鳴神月 ほか)/ 秋(笹まつり/ 秋出水 ほか)/ 冬(牡蛎殻/ 寒椿)/ 春(夜の梅/ 小町忌 ほか)/ 夏(竹落葉/ 紫陽花 ほか)/ 秋(星月夜/ 虫時雨 ほか)/ 冬(寒苦鳥)

【著者紹介】
〓樹のぶ子 : 1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教養科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞、『小説伊勢物語 業平』で2020年に泉鏡花文学賞、2021年に毎日芸術賞を受賞。2009年紫綬褒章受章。2018年には文化功労者に選出された。他の著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふじさん

    季節を表す言葉は、季語として日本人の感性を刺激し、心を動かす力を持っています。そんな日本の季節に関わる掌編小説を集めた本。「滝壺」と「星月夜」の二編は、美しさの裏側にある傷を露にする。目の前の情景だけを見たいのに、何故か昔のことが思い出される。「翡翠」は、若き日の夫の過ちに心閉ざし、緑色の翡翠の中に生きる妻の性を描いた作品。「銀杏」と「紫陽花」の二編は、ユーモアがあり面白かった。「ほとほと」は、謎の男が女に幸福を持たらす神話めいた話。物語の大半に死者や年寄りが登場するが、暗さを感じない明るい色調の作品。

  • ちょん

    優しい。日本の良い雰囲気に包まれて、いい気持ちとせつない気持ちの間を漂わせてくれるような一冊。読んでよかった(*´ω`*)ちょうど母親の実家(和歌山の山の中)に向かう途中に読んでいたのですが、いい雰囲気に包まれました。

  • ryohjin

    季語をタイトルとしたそれぞれが文庫本12ページ足らずの24編の物語。季語に導かれて亡き人や大切な人との邂逅が描かれています。人生の断片から滲み出る情感が、心の深いところに染み込んできて、静かな余韻の残る読書となりました。

  • 豆ふうせん

    歳時記の季語をモチーフして紡がれた、24の物語。父親を亡くした娘のもとに、炭焼きの青年の姿をした神が訪ねてくる話(「ほとほと」)、夫の浮気を苦に精神を病んだ妻が、指輪の石の中へと帰っていく話(「翡翠」)など、読む人をあの世とこの世のあわいにいざない、懐かしい者たちとの邂逅を描く。切ないけれど、温もりを感じる読後感。

  • peace land

    季語を素材にした短編集。ファンタジーの世界をうまく描くようになったと思った。でも、この人が欠くとどんなものでも重くなる…すごいエネルギーだ。4

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