Works For 2 Cellos-a & N.kraft, Romberg: Rudin Martirosian(Vc)Musica Viva Moscow Co

2つのチェロのための作品集

19世紀に入ってチェロが独奏楽器として活躍するようになると、作曲家たちは複数のチェロをソリスティックに組み合わせた作品も書くようになりました。ベルンハルト・ハインリヒ・ロンベルク[1767-1841]はチェロ奏者として高く評価され、友人であったベートーヴェンと共に彼のチェロ・ソナタ作品5をウィーンで演奏したことでも知られています。ここに収録された『2つのチェロのためのコンチェルティーノ』は晩年の作品で、成熟した作風がうかがえます。アントン・クラフト[1749-1820]もチェロの名手で、その名技に感銘を受けたハイドンは彼のために協奏曲を作曲しました。その息子ニコラウス・クラフト[1778-1853]も優れたチェリストで、ここに収録されたアントンの『大二重奏曲』は、ニコラウスとともに演奏するために書かれたと考えられています。
　アルバムで演奏する1960年生まれのチェリスト、アレクサンドル・ルーディンと1987年生まれのエミン・マルティロシアンはこれまでにも長らく共演を続けており、ここでも絶妙のハーモニーを聴かせます。（輸入元情報）

【収録情報】
1. ロンベルク：2つのチェロのためのコンチェルティーノ イ長調 Op.72（1841）
2. A.クラフト：2つのチェロのための大二重奏曲ト短調 Op.5（1808年出版）
3. A.クラフト：2つのチェロのための二重奏曲ニ長調 Op.6（1808年出版）
4. N.クラフト：2つのチェロのためのコンチェルティーノ ハ長調（作曲年不詳）

　アレクサンドル・ルーディン（第1チェロ：1,2,4、第2チェロ：3、指揮：1,4）
　エミン・マルティロシアン（第1チェロ：3、第2チェロ：1,2,4）
　ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団（1,4）

　録音時期：2020年7月23日（1,4）、11月13日（2）、12月3日（3）
　録音場所：Moscow Tonstudio, Mosfilm（1,4）、Moscow Radio Studio（2,3）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　世界初録音（4）