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チェンバロの歴史と名器vol.1: 渡邊順生(Cemb)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ALCD1038
Number of Discs
:
1
Format
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CD

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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演奏も文章も心に浸透し響く音楽家。奏され...

投稿日:2016/05/20 (金)

演奏も文章も心に浸透し響く音楽家。奏される音楽作品そのものに、意識が向き傾聴出来る、優れた演奏。 映画「アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記」(DVD)の封入解説小冊子における寄稿を読み、Youtubeで音源を探し、J.S.バッハ「ソナタニ短調BWV964第3楽章Andante」の演奏が心の琴線に触れ、このアルバムを購入しました。 特に心に響いたのは、フローベルガー「組曲第20番ニ長調第1番瞑想〜来るべき我が死に寄す」。何故か、諦観の長調とでも言えばよいか、落陽の光のような暖かさを感じました。実父の訃報が知らされる前日、ここ最近にしては珍しく気分が落ち込み、今日はどうしても欝な日と覚悟をした、夕陽のような光に包まれたことを想い出しました。それゆえ、人が逝く時の様子まで演奏表現出来ている、楽譜に遺された魂のようなものが甦るように奏されていると感じながら聴きました。 「(前略)・・・優れた演奏家の演奏から、作品の真実と演奏家の個性の緊密な結びつきが聞こえてくるのとよく似ている。  また、それらの「名器」の中には、音の向こう側に製作者の人間性が強く感じられるものもある。鍵盤楽器は大きくて、ヴァイオリンやフルートのように演奏家の身体の一部のようになるわけではない。そうではなく、こうした個性的な楽器は、弾いていると、ちょうど優れた共演者と二重奏をして いる時と同じように、こちらのイマジネーションを刺激しインスピレーションを与えてくれるのである。(後略)」(渡邊順生氏によるライナーノーツより抜粋) 真摯な研究の蓄積、読みやすく整理された内容、行間から感じる繊細に精査していかれる眼差し、演奏表現に確実に反映された学究精神、聴きながらライナーノーツを何回も読み返し、聞き手に知識が定着してゆきます。渡邊氏の研究と演奏に謝意を表し、あらゆる角度から手本とさせていただきたいと存じます。他のアルバムも必聴と考えております。

マルゴ さん | 神奈川県 | 不明

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