都市水管理の先端分野 行きづまりか希望か

都市水問題は地球上で山積している。水資源管理の間違い、淡水利用の増加する競合、時として予想もつかない影響を与える汚染による水資源劣化などが問題の先鋭化を進めている。都市の爆発的成長、特に途上国のメガシティの出現は目に見えて問題を示しており、大規模な都市集中にまかせるままで管理不能、計画不能の状況悪化となっている。このような厳しい状況に直面して、社会全体、都市計画者、管理者、意思決定者、特に次代を背負う世代は恐ろしい課題に挑戦しなければならない。本書は、これらの課題について現実的で建設的な回答を提出している。都市水管理について前進的な視点で知識と経験の先端を調査し紹介している。主題と専門性を踏まえた多面的な視点で現状を解析し、解決の方向を示している。このため、執筆陣には広く国際的にそれぞれの分野で認められた著者を世界中から招いている。

目次 : 第１章　都市水管理における課題/ 第２章　統合的集水域管理としての都市の水/ 第３章　環境への影響/ 第４章　インフラ統合に関する問題/ 第５章　水供給と衛生の新たなパラダイム/ 第６章　開発途上国の問題/ 第７章　経済と金融の側面/ 第８章　社会的、制度的、規制的問題/ 第９章　２１世紀への展望

【著者紹介】
ツエド・マクシモヴィッツ : 英国、ロンドン都市水センター（ＣＵＷ‐ＵＫ）科学技術医学インペリアルカレッジ土木環境工学科都市水研究グループ

ホセ・アルベルト・テハダ‐グイベルト : フランス、パリＵＮＥＳＣＯ水科学部門国際水利プログラム（ＩＨＰ）

松井三郎 : 京都大学大学院地球環境学堂教授

清水芳久 : 京都大学大学院工学研究科附属環境質制御研究センター助教授

松田知成 : 京都大学大学院地球環境学堂助教授

内海秀樹 : 京都大学大学院地球環境学堂助手（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）