Books

追いつめられる教師たち

齋藤浩

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794227133
ISBN 10 : 4794227132
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
齋藤浩 ,  

Content Description

教師の我慢も限界にきている――。
現役教師による衝撃的な告発の書!

公立小学校教諭として近く定年を迎える著者が、きれいごと抜きでつづる問題提起の書。
〇教師を「なんでも屋」のように使おうとする保護者
〇ささいなことで「訴える!」と迫る保護者
〇学校現場のリアルを知らずに教師の負荷を増やし続ける文科省
〇異常な保護者クレームから教師を守ろうとしない校長・教育委員会
どこにも頼ることができず、多忙と無理解の中で苦しみ心身をすり減らし続ける現場教師の本音を包み隠さず語る。
深刻化する一方の「教師不足」問題、そして日本の教育の根本的なありようを考えるうえで必読の一冊!


《今、現場で働いている教師のことをもっと大切にしなければ、これまで培ってきた日本の教育力が退化してしまう。一部の保護者や子どもたちに学校が振りまわされる状況を改善しなければ、自信を持って教壇に立つ教師が絶滅してしまう。
 限界の一歩手前で踏みとどまっている今こそ、教師を取り巻く環境を抜本的に見直すタイミングなのではなかろうか》
(「はじめに」より)

《保護者の一部には「学校の先生はいくら使ってもタダなんだから、なんでも言わないと損するわよ」と教師をバカにするような態度を隠さない保護者もいるらしい。‥‥
「だって、先生たちは公務員でしょう。私たちのために動いてくれて当然じゃないの」
 言っておくが、われわれ教師は雑用係ではない。大学で教職の単位をとり、教科の指導法などを学んで教壇に立っている教育のプロなのだ》       
(「第1章 教師は『なんでも屋』じゃない」より)


《訴訟になる可能性がないことを頭ではわかっていても、恫喝じみたことを言われたとき、ついつい委縮してしまうのは、われわれ教師の職業病かもしれない。‥‥保護者から「訴える!」という言葉を投げかけられると、
「こんな脅し文句が、担任している一年間、ずっと続くのではないか」
「他の保護者にも声をかけて、大挙して学校に押し寄せるのではないか」
 などと妄想を膨らませて考えてしまう。正直言って、「訴える!」と言われれば、われわれ教師は怯むのだ》
(「第2章 訴えたいのは教師のほうだ」より)

【著者紹介】
齋藤浩 : 1963(昭和38)年、東京都生まれ。横浜国立大学教育学部初等国語科卒業。佛教大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)。現在、神奈川県内公立小学校教諭、日本獣医生命科学大学非常勤講師。日本国語教育学会、日本生涯教育学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Twakiz

    現場の「先生」の窮状をとにかく紹介した内容。学校教師を便利屋のように使う保護者がいるそうで、そうなの?と思う反面「教育」や「医療」を消費者サービスのようにとらえる風潮がいつ頃からか強くなってきてさもありなん。自分が子供の頃(昭和後期)は先生は怖く威厳があった。往復ビンタや竹刀で叩くなどは日常茶飯事。それが良きことだったとは思わないが。先生方に言われたいくつかの言葉はうん十年たった今でも鮮明に覚えており自分を形作るものの一部になっている。教師がが保護者の顔色をうかがっているのでは子どもたちがかわいそうだ。

  • 古本虫がさまよう

    《保護者の一部には「学校の先生はいくら使ってもタダなんだから、なんでも言わないと損するわよ」と教師をバカにするような態度を隠さない保護者もいるらしい。…… 「だって、先生たちは公務員でしょう。私たちのために動いてくれて当然じゃないの」 言っておくが、われわれ教師は雑用係ではない。大学で教職の単位をとり、教科の指導法などを学んで教壇に立っている教育のプロなのだ》と齋藤さんは嘆いている。 本書に出てくる、そういうトンデモ親のトンデモクレームの数々を読むにつけ、唖然とさせられる。

  • ちもころ

    ここ数年時代の移り変わりが激しいのに、うちの子が通う小学校は私が通っていた数十年前とほぼ変わらない。。。頑張っている先生はいるので、不条理なモンペには毅然とした対応で、芯のぶれない教育をお願いしたい。そのためにも、先生には教育スキルはもちろん教養や人間性を高める努力をしてほしいし、そのための時間、費用は職務として当然与えられるべきと考える。国や地方自治体は教育を最重要課題のひとつとして政策を整え行使しなければならない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items