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裏 日本音楽史 異形の近代

齋藤桂

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393930328
ISBN 10 : 4393930320
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan

Content Description

目次 : ■第1部: 近代の誕生−−明治期 / 第1章 日本音楽史の正体  「抹殺博士」重野安繹の歴史と神話 / 第2章 近代の彷徨う武士の幽霊  軍歌「抜刀隊」と西郷星 / 第3章 日露戦争と情緒のかたち  平民歌・民謡・俚謡・「軍歌のような讃美歌」 / 第4章 音楽と怪異のゆくえ  鈴木鼓村の筝曲と怪談 / ■第2部: 「日本らしさ」と西洋音楽−−大正期 / 第5章 地震と流行歌  中山晋平と幸田露伴の音楽観 / 第6章 客観性という名の異端  兼常清佐と日本音楽史 / ■第3部: 「大東亜共栄圏」と伝統の解釈−−昭和期 / 第7章 民族意識と空想の世界史  ムー大陸・日ユ同祖論 / 第8章 日本手毬唄雑考  横溝正史『悪魔の手毬唄』をめぐって / ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ / 〜「日本音楽とは何か?」という難問に大胆不敵な極論で挑んだ人々がいた。 / 神話、都市伝説、怪談など、非合理なのに、どこか魅力的な言説から見えて / くるものとは。伝統音楽、軍歌、唱歌、民謡、教育を題材に、妄想と葛藤の / 歴史を辿る、異色の文化史。〜

【著者紹介】
齋藤桂 : 1980年生まれ。2010年大阪大学文学研究科博士後期課程文化表現論専攻修了、博士(文学・大阪大学)。京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター非常勤講師、大阪芸術大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員PDを経て、日本学術振興会二国間交流事業特定国派遣研究者としてヘルシンキ芸術大学シベリウス音楽院博士研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tama

    図書館本 浜松図書館からお取寄せ 西洋に追いつこうとしていた頃の日本の「公」音楽は様々な政治・思想の期待で出来ている、というお話。私が期待したのは、近代の流行歌を含む俗謡にどう西洋音楽が取り入れられたかだったので若干気落ち。小学校の授業で歌われた軍歌抜刀隊に関し「明治政府は前近代の武士を道徳的規範として温存」「軍人は家柄に関わらず武士」「国民すべてこの規範を共有できる徴兵制」。この結果は特に♂に強く残って、プロフ画像で得意満面敬礼してる(女も)のを見ると気持ち悪い。短調の曲は子供の健全成長に害!?

  • ₭€₦ ㉿θЇ¢ħɨ฿ᾶr₳

    明治政府の正当性を主張するすために、また侵略戦争を正当化するために、自らの起源を『日本書紀』の神代巻に求めたり、トゥラン民族に求めたり、ムー大陸に求めたり、日ユ同祖論をぶち上げたり、と自分たちに都合の良いストーリーを作れれば何でもありなのは今に始まった事ではないというのを痛感。西洋化と同時に「日本の本来の姿」を作り出す上で、本来なら明治政府は否定するはずの武士のイメージを逆に精神的なレベルで一般化させ、徴兵制を支える精神的な拠り所になっていった過程を軍歌「抜刀隊」の分析を通じて描き出す部分はなるほどと。

  • 河村祐介

    明治の近代化で、土着の民謡やわらべ歌と、唱歌として政府が推奨した歌、そこからもはや言いがかりとしか言えないような「近代化」の正当性(短調の歌は精神教育上よくなく、長調の歌が好ましいだとか)。その後の、大東亜共栄圏/八紘一宇の文化的な植民・同化政策の中で考え出された、まさかのムー大陸をひとつの起源とした沖縄、そして太平洋圏の文化的同祖論、その果ての日本ーユダヤ同祖論まで……

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