Books

男性育休の困難 取得を阻む「職場の雰囲気」

齋藤早苗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787234742
ISBN 10 : 4787234749
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

育休を取得する男性は、ほかの社員から冗談を言われたりからかわれたり、あるいは仕事を盾に「休むこと」を非難される。なぜ、男性育休は職場からの「逸脱」と見なされるのか。インタビューの語りから仕事と私生活をめぐる時間意識に着目して、男性の育休取得を困難にする「職場の雰囲気」を可視化する。

目次 : 序章 「職場の雰囲気」に着目する理由/ 第1章 育休男性と職場のコンフリクト/ 第2章 育休男性の新しい意識/ 第3章 育児・仕事の時間配分の三つの様相/ 第4章 仕事/私生活をめぐる時間意識/ 第5章 「望ましい労働者」像と育児の特殊性/ 第6章 なぜ男性育休は困難か/ 終章 男性育休の困難を解消するために

【著者紹介】
齋藤早苗 : 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。会社員、団体職員として約20年働き、2度の育児休業を経験。その後、大学院に進学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • katoyann

    「まず仕事に時間を割り当てし、仕事が早く終わればその時間を私生活にも当てる」(同書150頁)という仕事優先の時間意識に着目して、男性が育休を取得することの困難を分析した論文である。ワーク・ライフ・バランスをスローガンに掲げても中々育休取得が伸びないのは、私生活よりも仕事を優先すべきだという価値観に正社員が囚われているからだという。また、そのような意識にならざるを得ないような制度設計の欠陥の問題もある。ドイツの労働時間貯蓄制度は超過労働分を休暇として相殺する仕組みだ。結局、私生活の時間を確保する必要がある。

  • kitten

    図書館本。元が修士論文なのでちょっと難解。私が育児に時間かけられるのは、ものすごく恵まれた環境にあったからだ、と再確認できた。大雑把にまとめると、全てにおいて「仕事優先」の意識が育休取得を妨げる空気を使っていて、育休取得者ですら、この空気を再生産していることがある。ライフワークバランスを、半ば強制的に見直すことでこの空気が緩和されるのではないか?との主張。長時間労働が当たり前の会社は、おかしいが、その中にいるとおかしいと感じることすらできない。

  • takao

    ふむ

  • コービー

    『妻1人で育児や家事ができると夫の立場や存在意義がなくなる』という話はなるほどなと思った。あと、個人的に『育児休暇』という名前ではなく『育児期間』にした方が、休暇だと誤解されないと思う。ほかにも育児休暇を取りやすくするために、社員にVRを使ってもらい家事や育児を体験してもらえば、その大変さを知ってもらえるかもしれない。

  • A

    仕事と私生活の時間意識に注目し男性育休を困難にする職場の雰囲気を可視化する。とりわけ男性には「仕事を優先しなければならない」という規範が再生産されているのが原因。気軽に長期休暇できる職場にすることで、お互い様の雰囲気ができやすみが取りやすくなるのではないか。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items