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人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点 Php新書

齋藤元章

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569836355
ISBN 10 : 4569836356
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
November/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人工知能(AI)は急速な進歩を遂げている。アメリカの未来学者レイモンド・カーツワイル氏によれば、「シンギュラリティ・ポイント(特異点)」、すなわち「人類の知性を超越する非生命的な知性」が出現し、その知性が人類の上に立つことで、われわれの想像を絶する社会の大変革が2045年頃にも起こるのだという。そして2030年には、その前段階である「プレ・シンギュラリティ」が到来するとみられるが、いかなる社会変革が起こりうるかを考える際に、お金と経済の問題を抜きには語れない。AIは資本主義を終わらせるのか。人間は働かなくなるのか。本テーマのエキスパート両名が考察。

目次 : 現実がSFを超える日は近い/ 第1部 来たるべき「経済的特異点」とは何か(デフレの何がいけないのか/ 「失われた20年」が日本に与えた損失/ 非正規雇用と少子化―失われゆく国民の幸福/ 日本のデフレは100年続くか/ 歴史のなかで繰り返されてきたデフレ ほか)/ 第2部 「社会的特異点」がもたらす人類の未来(若者世代の消費行動と価値観の驚くべき変化/ エネルギーのフリー化から社会の大変革が始まる/ エネルギーの地産地消・個産個消が実現/ 衣食住もフリーで手に入る時代に/ VRがあれば住む場所も選ばない ほか)

【著者紹介】
齊藤元章 : スパコン・人工知能エンジン開発者。研究開発系シリアルアントレプレナー。医師・医学博士。新潟県生まれ。新潟大学医学部卒業、東京大学大学院医学系研究科修了。大学院入学と同時に、学外に医療系法人を設立して研究開発を開始。1997年、米国シリコンバレーに医療系システムおよび次世代診断装置開発法人を創業。300名の社員を登用して世界の大病院に8000以上ものシステムを納入。東日本大震災を機に、海外での研究開発実績と事業経験を日本の復興に活かすために拠点を日本に戻す。これまで研究開発系ベンチャー企業10社を創業し、累計売上額は1000億円を超える。自ら発明して出願した特許は80件を数え、2015年に日本イノベーター大賞受賞

井上智洋 : 駒澤大学経済学部准教授。東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。IT企業勤務を経て、2011年に早稲田大学大学院経済学部研究科で博士号を取得。2017年より現職。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。人工知能と経済学の関係を研究するパイオニアとして、学会での発表や政府の研究会などで幅広く活動している。AI社会論研究会の共同発起人も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ハッシー

    ★★★★☆ 気鋭のスパコン開発者と経済学者が描く未来社会図。前半の経済的な話よりも、後半のSFのような世界観に引き込まれた。人類は早ければ2030年に「経済的特異点」に到達し、労働やお金から開放される可能性があるとのこと。これは特に新しい視点ではないが、その後の話が面白い。不老が確立するのは意外にも5〜1 0年後という近い未来だったり、小型常温核融合発電装置や家庭向けの植物工場により、個人が自立できる仕組みや、人間の脳とコンピューターが繋がる映画のような世界が現実になる日もそれほど遠くないことに驚いた。

  • Kentaro

    内陸にある植物工場の隣接地、あるいは植物工場の上階や下階に肉畜や食鳥の生産工場や、魚介類の養殖工場をつくりたいと考えていた。ところが養殖を行うといっても、鶏も牛もブタもマグロも、生命体として個体個体で育てるのは、エネルギーも手間も相当にかかる。しかし最近では技術が大きく進歩し、合成肉の時代に入った。これもいまでは、ほぼコストだけの問題になっていて、たとえば和牛と味や風味、食感すらもほとんど変わらないような、本格的においしい合成肉ができるようになるのも時間の問題だ。

  • BluePlanet

    ★3.0 2017年11月29日発行。シンギュラリティの信奉者であるシンギュラリタリアンを自任する斉藤元章氏と「人工知能と経済の未来」で一躍有名になった井上智洋氏の対談本。第1部「来るべき『経済的特異点」とは何か」では、人工知能の経済学の関係を研究するパイオニアである井上氏の経済学的視点でシンギュラリティを読み解く。第2部「『社会的特異点』がもたらす人類の未来」では、遺伝子治療が不労と不老をもたらし、その先に全人類が1つの知性になる「アーススケール・コネクトーム」が実現するのではという未知の世界が・・・

  • Roy

    汎用人工知能の登場によって、既存の機械と労働力の投入をもって生産活動を行う資本主義から、機械のみが生産活動を行う資本主義に変化していく。その結果、人類は歴史上初めてお金と労働から解放された世界が到来するという。現在から見ればありえないようなことかもしれないが、技術の発展が経済や社会のあり方を変えていくという視点が非常に興味深かった。

  • ちくわん

    途中で挫折。二人の経済学者がはやりの「人工知能」がこれからもどんどん発達することで、経済がどうなるかを予想している。「人工知能」が何をするのか、またその社会的の意義、位置付け、責任云々を評価することなく、既存の経済理論を当てはめているだけ、のように感じた。気分がかわったら再読?

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