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回想の横空夜戦隊

黒鳥四朗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784769815136
ISBN 10 : 4769815131
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昭和20年5月25日夜首都上空…。夜戦「月光」が単機B‐29を5機撃墜!空前絶後の戦果は、戦う隊員の類い希な人格、感情、意志がもたらした―海軍航空の最高撃墜記録をあげた若き搭乗員の戦い。

目次 : 第1章 予備学生志願から訓練へ/ 第2章 横須賀航空隊における錬成/ 第3章 敵機来襲下のできごと/ 第4章 苛烈な夜の邀撃戦/ 第5章 末期における横空の諸事情/ 第6章 敗戦ののちも勤務を続行/ 第7章 後遺症と闘った戦後

【著者紹介】
黒鳥四朗 : 大正12年(1923年)、東京に生まれる。昭和18年(1943年)9月、東京高等農林学校(現。東京農工大学)林学科を卒業し、第13期飛行専修予備学生として海軍に入隊。19年5月、横須賀海軍航空隊に配属。同月、少尉に任官して横空付。第1飛行隊・第13分隊に分隊士として勤務。20年2月、第7飛行隊の飛行隊士に任じられる。4月、創本十三上飛曹とともにB‐29を1機撃墜、1機撃破。5月、一夜にB‐29を5機撃墜、1機撃破。6月、中尉に進級。同月、横須賀鎮守府司令長官により全軍布告、軍刀授与。8月、米軍調査にそなえて横空に残留待機。9月、復員。21年、運輸技官として大臣官房技術研究所に勤務。25年、九州木材(株)入社。27年、日本マレニット(株)設立、九州支社長。平成7年(1995年)、退職し22年まで九州木材(株)顧問

渡辺洋二 : 昭和25年(1950年)、名古屋に生まれる。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集勤務。53年、第2次大戦の軍航空に関する執筆に専念。平成22年,(2010年)、職業としての軍航空の著述を終了。以後、余暇を航空史研究にあてる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 一夜にB29を5機撃墜という日本の夜間戦闘機隊で最高の戦果をあげた黒鳥氏の回想録。と言っても戦闘場面は僅かで、重点は海軍入隊前から戦後までの黒鳥氏の周りの人間関係である。まるで昭和20年の横須賀航空隊に迷い込んだかのような臨場感あふれる回想で一気に引き込まれる。「暗視ホルモン」の名で勝手にヒロポンを打たれ、戦後60年その後遺症に悩まされ続けた。そんな状態でも、「私の軍隊生活は恵まれていたと思う」と述べる黒鳥氏。この一言に戦争が彼らの世代に残した傷が詰まっていると思う。編者は圧倒的信頼の渡辺洋二氏。

  • ひろゆき

    首都に来襲する超空の要塞B29に立ち向かう、夜間戦闘機「月光」搭乗員の手記。記憶力がすごい。出撃はわずか二回で、しかも横空から出撃機は3、4機。全体を俯瞰する視点が乏しいので戦記としてはやや肩透かしだが、戦闘のレポートはなかなか。戦闘機乗りにむいているかの骨相鑑定、よく見えるようにとの暗視ホルモン注射、ああそんなことやっていたのか。一回の出撃のために教育、技術開発、整備と途方もない出費の積み重ねなのだなあ。敗戦後の物資の保管(酒五万本!)分配の実際の有り様や、復員時の雰囲気が興味深い。

  • フロム

    撃墜数を見ると堂々たるスコアなのだが、他の戦記と比べ実戦の描写が乏しいのがポイント。その分アンフェタミン投与やその後の就職や当時の風俗や世情等「実戦」以外の詳細がよく分かり中々面白い。 「ラバウル帰り」が戦地の話を殆どしない等、そういう細かい点をキチンと覚えている著者の記憶力も凄い。

  • mdsch23

    横須賀空の月光搭乗員(偵察員)として従軍したある予備士官の自伝。渡辺洋二氏が編集されたという点がよくある戦記と異なる点。著者の冷静な語り口、史実と照らし合わせて渡辺氏がフォロー事で一級の著作になっていますまた著者が当時撮影した写真が豊富という点もポイントでしょうか。海軍横須賀空は海軍航空機開発の最前線ですが、首都防空戦にも参加。興味深いのは毎日が激戦だったという訳ではない点。昭和20年無条件降伏前だと技量維持と整備後の機材チェックの為に飛んでいただけといった記述もあります。

  • Eightman

    夜間戦闘機「月光」の搭乗員(偵察員)黒鳥中尉の回想録である。夜間戦闘機という特殊性と、操縦士ではなく偵察員という点が、他の戦闘機乗りの手記と趣を異にしていて面白い。夜間戦闘機とは言え、ドイツの様なレーダーシステムは実用に供せず搭乗員の肉眼と感が頼りという実態、20mm弾は高価なので発射弾数を節約する等、悲しいものがある。それでも、B29を6機撃墜したのは、搭乗員の勇気と技量故であろうか。横須賀航空隊の出撃回数の少ない事も意外。天雷、秋水という新型機の不調、墜落のエピソードも興味深いが、何だかとても残念。

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