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思いがけない日本美術史 祥伝社新書

黒田泰三

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396114138
ISBN 10 : 4396114133
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

従来の時代順の美術史ではわからなかった、その面白さを画題ごとに見ることで、あぶりだします。長谷川等伯「松林図屏風」や仙〓(がい)「老人六歌仙画賛」、「彦根屏風」など、著者の考える日本絵画史上、重要な十二点の作品を取り上げて解説。ちょっとした「鑑賞のツボ」を知ることで、その人なりの絵の見かたを見つけることができます。

目次 : 第1章 人間を描く(すべては鋭い人間観察力から始まった―「伴大納言絵巻」/ 人生の裏側を覗かせる―「彦根屏風」/ 人生の機微を描く―仙〓(がい)「老人六歌仙画賛」)/ 第2章 動・植物を描く(誰も描かなかった動物の感性―長谷川等伯「竹鶴図屏風」「竹虎図屏風」/ “アンチ狩野永徳”の美の力―狩野光信「勧学院客殿一之間障壁画」)/ 第3章 風景を描く(江戸っ子の心意気を描く―「江戸名所図屏風」/ 自娯という文人たちの心象風景を描く―田能村竹田「梅花書屋図」)/ 第4章 目に見えないモノを描く(自分が自分であるために―長谷川等伯「松林図屏風」/ 閻魔様と阿弥陀様と神様と―「十王地獄図」「当麻曼茶羅図」「僧形八幡神影向図」)

【著者紹介】
黒田泰三 : 1954年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業。博士(文学)。専門は日本近世絵画史。出光美術館理事・学芸部長。京都造形芸術大学客員教授。女子美術大学、東京芸術大学で講師も務める。2008年第6回徳川賞(徳川記念財団主催)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • onasu

    出光美術館理事の著者が、日本絵画史上、重要と考えるもの12点を9章で解説。  伴大納言絵巻に描かれた、応天門の変、放火の真犯人。狩野探幽が長谷川等伯の絵に雪舟作との鑑定書きをしていた。狩野派でも取り上げられることの少ない光信。長谷川等伯、松林図屏風の描かれた時期と製作動機。等など、おもしろい話しもあったが、興味の湧かないものと半々。

  • roku7777

    おもしろい。日本版の「怖い絵」ライン。僕は日本美術には疎いのでこれはありかな。ただ長谷川等伯など安土、江戸ラインの美術メインなのはちょっと・・・もう少し鎌倉や近代などの絵画にかんしても言及してほしかった。まあこのページ数でそれはないものねだりか。。。

  • sou

    絵を鑑賞する時の妄想が掻き立てられる本でした。特に、著者の専門である狩野派と長谷川等伯周辺についての文献調査と著者の推測は面白く、あたかも美術ミステリーのよう。1番熱く語られている≪彦根屏風≫は、春に東京国立博物館で観れるので行かなくては!

  • しのぶ

    「彦根屏風」の話はおもしろかった。「伴大納言絵巻」も特に目新しくはないけど悪くない。でも、それ以外はちょっとイマイチ…となった一因は、口絵が少なすぎること。もしくは小さすぎて細かいところがぜんぜん見えない! 予算その他オトナの事情があるのだろうなぁとは思うけど、この手の本で、紹介されている絵画を参照しつつ読めないのでは、魅力半減なのは当然でしょう。非常に残念。あと、「江戸名所図屏風」は庶民向けに作られたもの、と決めつけるのはいかがなものか。籠の鳥のお殿様やら姫様用だったとしてもおもしろいではないですか!

  • ぺこら

    大好きな《彦根屏風》のキーワードは「隠逸」「終焉」「落差」「無情」だという。そして描き手を探る過程がミステリーのようで面白い。 他に取り上げられているのは《伴大納言絵巻》・仙がい《老人六歌仙画賛》・等伯《竹鶴図屏風》《松林図屏風》など。 ひとつの説であっても言い切る文章が歯切れよい。

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